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「負傷者多すぎ」名古屋場所“売れ残り”に「やっぱりね」の声

 恐れていたことが、ついに現実になった。大相撲名古屋場所が7月8日から名古屋市のドルフィンズアリーナ(旧愛知県体育館)で始まる。それに合わせ、その前売り券が5月24日から発売されている。当然、即日完売と思っていた関係者は、蓋を開けて唖然とした。発売日から10日以上も15日間の半分近くが売れ残っているのだ。

 去年の春場所、稀勢の里が横綱になって以降、日本中で大相撲人気が沸騰。去年は21年ぶりに90日間オール満員で、満員御礼の垂れ幕は1昨年の九州場所4日目から連続147日も下がりっ放しだ。前売り券も、発売したその日に売り切れるのが当たり前という超人気ぶりで、この名古屋場所も去年は即日完売だっただけに、今回、半分が売れ残る事態に困惑している。
 「まだ初日まで4週間近くもありますから、それまでにはなんとかなると思います。ですが、予想以上に(前売り券の)窓口を訪れる客足は鈍い。去年の九州場所から半年近くもトラブルが相次いで、世間を騒がせましたから。それがボディーブローみたいにきいてきたみたいですね」

 このように担当者は渋い顔だが、同時にお目当ての横綱稀勢の里(31)の休場が続いているのも大きい。なにしろ、去年の夏場所から7場所連続休場中。先場所も、稽古でも一向に調子が上がらず、初日直前、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が涙をこぼしながら休場を発表している。
 お目付け役の横綱審議委員会も、こと稀勢の里に関してはまるで掌中の珠を扱うよう。北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)も大甘だった。
 「次に出場する時はキチッと体を作り、心身とも自信を持てるようにして出てきて欲しい。復帰時期は名古屋場所にこだわらない」

 しかし、もしも名古屋場所も休場するとなれば6場所制になって以降、ワーストの8場所連続休場となる。果たして人一倍、責任感の強い稀勢の里だけに、この屈辱に耐えられるか。
 6月5日も、稀勢の里は夏場所後、初めてマワシを締めて稽古場に降りたものの、報道陣は門を閉ざしてシャットアウト。やっと午後1時すぎに姿を現すと、
 「ここからまた頑張ります」と話しただけだった。
 集中力を高めるために非公開にしたという見方もあるが、公開できるような動きではなかったとも言える。

 売れ残った前売り券の裏には「稀勢の里」「高安」「遠藤」「豪栄道」「宇良」等々、土俵に上がって欲しい力士の名前が書いてある。注目の名古屋場所、果たしてどうなるか?

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