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東京・千代田区 万世橋を弥と見える「秋葉原無差別殺傷事件」

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提供:週刊実話

 秋葉原無差別殺傷事件、東電OL殺人事件、桶川ストーカー事件、熊谷ペルー人無差別殺傷事件、本庄保険金殺人事件、埼玉愛犬家殺人事件、大久保清連続婦女暴行殺人事件、連合赤軍事件。昭和から平成にかけて、日本を揺るがせた数々の凶悪事件。これらの事件が、ひとつの国道に沿って起きていることをご存じだろうか。その国道とは、東京都中央区日本橋から新潟県新潟市へ至る、国道17号線(通称・中山道、三国街道など)である。

 国道17号線を東京から北上していくことで、そこに日本の犯罪絵巻を見ることができる。

 東京・日本橋を出て、神田を過ぎ、万世橋を渡ると、秋葉原の電気街が見えてくるはずだ。ここで「秋葉原無差別殺傷事件」が起きたのは、2008年6月8日の昼過ぎのことだった。1台のトラックが猛然と信号を無視して、歩行者天国で人々が溢れる交差点に突っ込み、次々にはねとばしていったのだ。運転していたのは、自動車工場の元派遣作業員・加藤智大。彼はトラックから降りると、奇声を上げながらサバイバルナイフで無差別に通行人を切りつけ、17人を死傷させたのだった。

 加藤を犯行に走らせたのは、何が原因だったのか? 青森県内の進学校を卒業した加藤は、成績が低迷していたため志望していた北海道大学工学部への進学が叶わず、警備員などの職を転々としながら派遣作業員となっていた。日々の単純労働に嫌気が差したことも、事件の背景のひとつになったと言われている。秋葉原のネットカフェに出入りしていた加藤は、社会への怒りを暴発させる場所として、馴染みのある秋葉原を選んだのだった。

 事件現場となった交差点を歩いてみると、被害者の遺族が置いていったものか、乾いた花束が寒風に揺れていた。交差点を行く人々は、その花束に気がついているのか、いないのか、花束に目をやることなく足早に事件現場となった交差点を通り過ぎて行く。交差点には家電用品店の店員たちが張り上げる掛け声だけが響いていた。

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