search
とじる
トップ > スポーツ > キック界の“ヴァンパイア王子”白鳥大珠、世界一に向けて「もっと騒いでほしい」の真意

キック界の“ヴァンパイア王子”白鳥大珠、世界一に向けて「もっと騒いでほしい」の真意

pic pic

白鳥大珠

 「まだまだ盛り上がりが足りないっすね」

 8月の会見でキック界の“ヴァンパイア・プリンス”白鳥大珠(TEAM TEPPEN)は明らかに憤っていた。彼はキックボクシング団体RISEのビッグマッチ『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』(16日、千葉・幕張メッセイベントホール大会)のセミファイナルで、“世界一”の称号を懸けて「RISE WORLD SERIES -61kg級世界トーナメント」の決勝戦に臨む。白鳥は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・梅野源治(PHOENIX)を前にして言い放った。

 「この対決を今まで予想した人なんて誰もいないと思うし。自分でもやることがあるとは思わなかった。そんな2人が勝ち上がって、僕がレジェンドの梅野選手に挑む。もっと騒いでほしいですよ(笑)」

 白鳥は「盛り上がりが足りない」という言葉の真意について、こう口にした。「もっと盛り上がってもおかしくない」という思いとともに「RISEには天心だけじゃなくいい選手がそろっている」という自負もある。

 「誰もがやったことがないことをやって、スーパースターになりたい」

 これは“王子”がデビューしてから一貫してブレないビジョンだ。それを裏付けるように、今回の一戦について「格闘技界の今後のためにも俺が勝ちます。ここで勝つことで自分が思い描いているストーリーが始まっていくんで。人生を懸けて倒しに行きます」と熱い気持ちを語っている。7.21エディオンアリーナ大阪大会で行われた準決勝で、優勝候補筆頭だったセクサン・オー・クワンムアン(タイ)に大会ベストバウトとも言える展開で勝利したのも自信になっているようだ。

 「大珠は梅野をKOします!」

 TEAM TEPPENの那須川弘幸会長は、7.21大阪大会を経て、「ヴァンパイアの魂に火がついた」と、日本人相手に無敗を誇る“キング”梅野からKOを奪うと断言。RISEが公式ツイッターアカウントで行っている勝敗予想でも11日午後現在、“王子”が“キング”を上回っている。これを見た“王子”はご満悦の様子だ。

 「もちろん倒して勝つところも含めて、湧いてきてます」

 前回のセクサン戦は直前まで「勝つ」イメージが湧かなかったようだが、今回は当日に向けて調整するのみ。とはいえ梅野はキック界随一のポイントゲッター。ムエタイのトップファイターならではのテクニックには要注意だ。「(セクサンに勝ったことで)応援してくれたみんなが喜んでくれたのがうれしかった」という“王子”が“キング”を破るようなことがあれば世界一の“王様”という称号もついてくる。キックの神様は“ヴァンパイア・プリンス”にほほえむのか?

(どら増田)

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ