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映画「秘密のオブジェクト」 女性限定トークショーに評論家の牛窪恵さんが登壇

 映画「秘密のオブジェクト」(12月1日、シネマート六本木ほか全国順次公開)の公開を記念して30日、シネマート六本木で女性限定のトークショーが開催され、マーケティングライター&世代・トレンド評論家の牛窪恵さんが登壇した。

 同作は40歳の女性大学教授と、“オム・ファタール”な21歳の男子学生の年の差恋愛を描いたラブストーリー。40歳女性の隠された性心理や、男子学生の隠された過去と思いを、2人の傍にいるコピー機とカメラ(=オブジェクト)が代弁する、という独創的な手法を用いて描かれ、LA国際女性映画祭2012 BEST OF FESTIVALを受賞。今回、R18+指定で公開される。

 「年の差婚」「おひとりさま」などの言葉を世に広めたことで知られる牛窪恵さんは現代女性の性への意識の変化や、年下の男性に惹かれる女性の心理、女性が恋する本能を刺激される瞬間などについて語った。(c)Film Front 2011

【コメント】
 牛窪:私は普段から韓流が好きで、今回の映画にも出演のチャン・ソヒさんやチョン・ソグォンさんの出演作も観ているので、今日はお招き頂き嬉しいです。

 MC:まずは映画の感想をお願いします。

 牛窪:もう前半のラブシーンは衝撃的ですね。韓国映画ってここまで見せるのね!ってびっくりしました。最近だとデミ・ムーアが16歳下の旦那と別れて、今度は24歳も下の彼氏ができたみたいですけど、年の差の恋愛って流行っていますよね。年の差恋愛ってきゅんとして、いいなって思いました。

 MC:女性が上で男性が下っていう年の差カップルが増えてきていますよね。

 牛窪:今結婚するカップルの4組に1組が、女性が年下らしいんです。40から45歳の女性のうち、7から8人に1人が10歳以上年下の男性と付き合ったことあると聞きましたよ。

 (ここでMCが会場の女性たちに「10歳以上年下の男性と付き合ったことある方いますか?」と聞くと、来場者のうち1人が挙手!)

 MC:実際付き合ってみてどうでした?

 客:楽しいことは楽しいですよ(笑)。でも恋愛じゃないかな〜(笑)。

 牛窪:10歳以上も下の方とお付き合いする女性って、姉さん系でキラキラ輝いている人が多いんですよ。仕事に忙しいキャリアウーマンで、癒しを求めているという感じの。仕事で行き詰った時や病気で寝込んだ時に、優しく支えてくれる年下の彼…。そういうのが響くのだと思います。「君はペット」みたいな。

 MC:でも実際、離婚率とかってどうなんでしょうかね。

 牛窪:実は高いんですよね。年下の若い男性となると、やっぱり成長過程の男性ということになります。でも年上の女性は、そういう年下男性ののびしろに、育てがいがあると感じるんです。実際良く聞く話ですけど、男性は35歳くらいになってその人の人生の価値観が決まってくるらしいですし。それに年を重ねた男性は逆に若い女性の方が良いと思うようになってきますしね。

 MC:本作の中の男性は、20歳も上の女性に恋心を抱きながらも、自分からは手を出さず、カッコイイですよね。

 牛窪:年上に憧れる男性は、なかなかガバっと積極的にはいかなそうですよね。実際の年の差恋愛でも、最初から相手の年齢を知っているわけではないと思いますし、そういう意味では年の差恋愛は“結果的”なものですよね。だからこそ、最近は美魔女という言葉もありますけど、恋愛はエイジレス、いろんなパターンがあっていいものだと改めて思います。
 この映画の中で、ウサンがりんごを剥くシーンがあります。アラフォー女性にはこのシーンは響くと思いましたね。普段はバイク乗って男らしくてカッコイイ姿を見せていますが、ふと慣れた手つきでりんごを剥いてうさぎを作っていました。こういう2面性は魅力ですよね。

 MC:年下男性と付き合うにはやはり多少なりとも積極性が必要?

 牛窪:まずは自分に自信を持たないと。今のいわゆる団塊ジュニアと呼ばれる層は自分らしさを模索するような、自分からは積極的に動けない男性は多いです。草食男子とかもそうですよね。

 MC:女性の方も、年下と付き合うと自信をなくしたりや不安にかられたりしません?

 牛窪:そうですよね。でも恋愛していると、自分は女として見られているって思うわけで、ドキドキしたりしますよね。そうるすとエストロゲンなどの女性ホルモンが活性化するんです。それによって綺麗になったり、自信が持てたりするようになります。だからこそトキメキを忘れたらいけないんです(笑)。リアルじゃなくてもいいんです。私みたいに夜な夜な韓国ドラマを見てキュンキュンするのでもいい(笑)。

 MC:最近は映画でもこういった年の差恋愛がテーマの作品って多いですよね

 牛窪:まさにそうですね。日本もそうですけど中国も韓国も。特に最近の韓国ドラマはキャリアウーマンでつまらない男に惹かれる…みたいな女性が主人公のものとかすごく多いです。昔は少女マンガや「冬のソナタ」のような純愛が多かったですけど、やはり時代の流れですね。

 MC:今日は女性ならではの楽しいお話と年の差恋愛事情のお話、ありがとうございました。最後にこの映画へのコメントをお願いします。

 牛窪:ぜひ若い女性にも観て頂きたいです。今、本当に恋をしていない人が多いんです。胸ときめかせて、オシャレしてみたり、メイクしてみたり…。韓国映画やドラマ観てキュンキュンしたり(笑)、女性ホルモンを活性化させてください。バーチャルでもいいんですよ。嵐のコンサートできゃーきゃー騒ぐことだっていいんです。そしてアラフォーの女性達、今40代の独身率ってすごく高い…。でも逆に魅力的な40代も多いのも事実。女性にはつねに幅広い年齢対象を持って恋してほしいですね。

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