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瓜二つ 日大と相撲協会の後手後手「危機管理」共通点

 まさか、相撲協会の対応を見習った? 今回の日大アメフト部の悪質タックル騒動を俯瞰すると、モタつく日大首脳陣と、ついこの間までトラブルが相次ぎ、後手後手ぶりが批判された相撲協会がダブって見える。

 去年11月の九州場所前に勃発した相撲協会の一連の騒動は、横綱日馬富士のクビが飛び、貴乃花親方が5階級下のヒラ年寄に降格するなど、さまざまな方面に波及。鎮静化したのは半年後の夏場所前のことだった。こんなに長引いた最大の原因は、リーダーである八角理事長(54、元横綱北勝海)の不手際だ。
 「八角理事長がもっと積極的に陣頭指揮を執っていたら、あんな大騒動にならずに済んだと言われています。ところが八角理事長はほとんど動かず周囲に丸投げ状態。これでは問題が解決するはずがない。『理事長失格』という声も上がりましたが、結局、八角理事長は3カ月間の給料返上(1カ月149万8000円)しただけでした」(担当記者)
 ただ、おかげで火の粉を浴びずに済み、今年の2月には実質2期目の理事長続投を勝ち取っている。

 この成功例を見習ったのか、今回の騒動でだんまりを決め込んでいるのが、日大のトップで、内田正人前アメフト部監督の“最大の後ろ盾”と言われる田中英壽理事長(71)だ。
 田中理事長と言えば、アマ相撲界のレジェンド。日大出身で、大学在学中、さらに日大職員となった卒業後も相撲の選手として活躍した。獲得したタイトルは、アマ横綱3回をはじめとして実に34タイトルにのぼる。
 「プロ入りしたら三役は間違いなしとも言われたが、『オレは日大で横綱になる』と言って入門せず、現役引退後は得意の政治力を使って日大内で着実に勢力を伸ばし、平成20年には理事長にまで上り詰めた。また、OBである相撲部でも監督を務め、琴光喜や智乃花、舞の海ら、多くの教え子をプロに輩出した。この夏場所前も、そんな教え子の1人、遠藤の新小結昇進パーティーに出席。壇上から挨拶していた」(日大関係者)

 これほどプロとの強い絆があるのだから、八角理事長の手法を見習うのも当たり前か。25日の大塚吉兵衛学長をはじめ、日大は相次いで記者会見を開いているが、肝心のトップが姿を消したままでは一向にスッキリしない。
 果たして田中理事長は、いつ、どんなかたちで表に出て来るのだろうか…。

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