問題は、これで本番を勝ち抜けるかどうか。30日のガーナとの親善試合も負けてしまったが、敗因はピッチの外にありそうだ。
「協会、国内クラブ、協賛企業も西野体制を応援していくことで意見が一致しています。西野朗監督(63)の人柄もあると思いますが、まずは選手の考えを理解して、そこから自身のやりたい戦術を伝えていくつもりらしい」(専門誌記者)
日本は6月19日にW杯初戦を迎える。チーム作りの遅滞は致命傷だが、気になるのは来客の多さだ。
「ガーナ戦前、代表候補(この時点では26人)が合宿練習を続けていた際、とにかくお客さんが多くて。矢継ぎ早にくる訪問客に対し、その都度、西野監督は対応に追われていましたよ」(テレビ局スポーツ部員)
日本代表のOBも顔を見せていた。ビーチサッカーの日本代表監督でもあるラモス瑠偉氏、協会理事でもある北澤豪氏、西野監督がかつて指揮した柏、G大阪、神戸、名古屋のクラブ関係者などなどだ。
「激励の訪問ですが、戦略に関する進言もされていました。西野氏は'94年、アトランタ五輪の日本代表監督を務め、ブラジル相手に勝利したのは有名ですが、自身は代表チームでプレーした経験がありません。戦略などで訪問客が色々と意見を言うのは、そのためでしょう」(前出・専門誌記者)
2度の代表監督を務めた岡田武史氏も、自身が招かれたイベント等で西野ジャパンへのメッセージを送っていた。しかし、OBが余計な口出しをして勝利するチームは少ない。高校生スポーツでも証明済みのように、外野がうるさいとロクなことにはならないのだ。
海外メディアは日本の一次予選全敗を予想。今回のOB関与で、得失点差をどこまで小さくできるかに焦点が変わってきたようだ。