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「JKお散歩」店の経営者、少女らが客から現金を脅し取る

 警視庁万世橋署は10月2日までに、料金を払って女子高生(JK)と散歩させる「JKお散歩」店で、客に因縁をつけて現金を脅し取ったとして、「ここなつ〜かわいいJKが集まるお部屋〜」(東京都千代田区外神田1丁目)の経営者の男(25)と、同店アルバイト店員の少女(17)ら計4人を逮捕した。

 逮捕容疑は9月27日午後、都内の男性客(49)がアルバイト店員(17)の肩に手をかけたのが規約違反だなどとして、東京・秋葉原の店内で携帯電話や運転免許証を取り上げ、30万円を脅し取った疑い。

 いずれも容疑を認め、経営者の男は「30万円を脅し取ったのに間違いない」と供述しているという。

 同署によると、被害男性はこの少女を、これまで7〜8回指名していた常連客。少女が男性客との散歩を次第にわずらわしく感じるようになり、経営者の男が「金を脅し取るから、予約を入れさせて店に連れてこい」と提案し指示した。

 男性客は、同日午後3時頃から1時間、少女と散歩に出かけ、秋葉原の飲食店で食事。その後、少女に店に行くように誘われ、店に入ったところ、経営者の男ら3人に取り囲まれ、携帯電話や免許証を取り上げられた。

 経営者の男らは、少女に触れたのは規約違反として、「念書を書いて1000万円払えば、携帯や免許を返してやる」「家族に危害が及んでもいいのか。会社にもばらすぞ」などと男性客を脅し、男性客は泣く泣く近くのATMで30万円を引き出し、経営者の男らに渡した。

 翌日も経営者の男らから「1000万円は分割で払え」と脅されため、男性客は同29日に同署に被害を相談し、事件が発覚した。

 「JKお散歩」は、女子高生が個室でマッサージや添い寝などのサービスを行う「JKリフレ」から派生した業種。今年1月から、「JKリフレ」に対する警視庁の取り締まりが強化されたため、多くの「JKリフレ」店は「JKお散歩」に業態を転換。同時にアルバイトする女子高生も、「JKお散歩」に流れている。

 「ここなつ〜」では「おはなしコース」「ミニ撮影会コース」「観光ガイドコース(お散歩)」があり、散歩の料金は30分5000円、60分7500円、延長10分1000円で、料金の約半分がアルバイトの女子高生に渡っていたとみられる。
(蔵元英二)

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