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山口達也氏、いなかったことに? 『1周回って知らない話』のTOKIO結成秘話が事実と違うと非難轟々

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 19日の『1周回って知らない話』(日本テレビ系)で放送された「TOKIO結成秘話」が、「事実と違う塗り替えられた歴史」としてファンから批難が殺到している。

 番組ではゲストに城島茂を迎え、TOKIO結成の過程が再現VTRで紹介される。奈良県在住でジャニーズ事務所に入所したものの、運動神経の悪さから仕事がない状態が続き、「ギターが好き」という特技を活かそうと考えた城島が、当時のジャニーズ所属タレントに「ロック好きか?」と声をかけ、応じたのが松岡昌宏・国分太一・長瀬智也だったという内容だった。

 この内容に、熱心なファンは一様に違和感を口にする。TOKIOの歴史はこれまで、もともと平家派のメンバーだったギタリストの城島茂と、ベーシストだった山口達也氏が城島茂バンドを結成し、それに「TOKIO BAND」という名前が与えられたことが「TOKIO」の始まりとされてきた。

 しかし、今回の放送では、山口氏の名前は一切なし。また、TOKIOは城島と松岡昌宏と国分太一でスタートし、その後、現在一般人の小島啓氏がヴォーカリスト、城島の計らいで山口氏が復帰、小島氏の脱退によりサポートメンバーだった長瀬智也が正式メンバーになったとされていたが、その描写は一切なく、「最初から長瀬智也がヴォーカリストだった」と紹介される。その内容はネットなどで周知されているものとは異なり、「手を加えられた歴史」と言わざるを得ないものだった。

 初期に脱退した小島氏については、認知度が低く言及は少なかったものの、かつてを知るファンからは「違う」と指摘が。さらに、長年城島とコンビを組み、グループの中心として活躍してきた山口氏が番組に映し出された「当時の写真」からも消されるなど、「なかったことにされた」内容に、ファンからは「辛くて見てられない」「なぜこの内容をこの時期に放送したのか」「山口に言及できないのはわかっているのだから取り上げるな」など番組に怒りをぶつける人も。

 また、「小島はともかく山口をいなかったことにするのは無理がある」「事件を起こしたとしても山口にメッセージを送るような内容にしてほしかった」など、悲しみの声を上げるファンもいた。

 再現VTR中、ワイプでつねに城島が映し出されていたが、それはどこか物悲しい顔をしているようにも見えた。ジャニーズ事務所では、ダンスが不得意なため、地味で苦労した城島の半生を取り上げたかったのだろうが、「放送できない事実」が多くなったTOKIOの歴史に触れたことは、悪手と言わざるを得ず、逆にファンと城島に「悲しい現実」を突きつけてしまった。

 「一周回って」触れられない話が多くなってしまったことを暗に紹介したのかもしれないが、それはあまりにも残酷な現実と言わざるを得ない。一周回らず時間を止めておいたほうが良かったのかもしれない。

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