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“夢”の南北合同軍事分業

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提供:週刊実話

 韓国で100万部を売り、1995年に映画化もされて賞も受けた『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』という小説がある。南北が合同軍を作り、北の開発した核兵器を日本に撃ち込み、屈服させるというストーリーなのだが、これが現実になるかもしれない。

 「金正恩党委員長と文大統領との一対一の会談で、金委員長は『北の核はわが民族を守るために作ったもの。北の核武力と南の経済力を合わせれば、わが民族は世界最高になる』と耳打ちしたという話が、まことしやかに韓国内で流れています。金委員長の狙いはズバリ、韓国の持つ水中からミサイルを発射する技術『コールド・ローンチ』を得ることです。米国は北朝鮮の地上・地中のミサイル基地の位置をほぼ特定したとされ、先制攻撃が成功する確率が高まりました。ここで北が核兵器を外交的に生かすには、先制攻撃を逃れる核ミサイル搭載型潜水艦を保有して“第2撃能力”を持たなければなりません。小説のような“南北合作”を具体的に検証すれば、北は核弾頭の開発を受け持ち、韓国がミサイル発射型潜水艦を受け持つという分業体制というわけです」(軍事ジャーナリスト)

 韓国は2020年以降、3000㌧級のミサイル潜水艦を順次配備する計画だ。1〜3番艦は弾道ミサイル用の垂直発射筒を6門、4〜6番艦以降は10門装備する。これと並行して潜水艦発射弾道ミサイルの開発も進めているとされる。

「韓国各紙は《’17年8月7日、文大統領はトランプ大統領との電話協議で、原子力潜水艦の保有に関し言及した》と一斉に報じている。もちろんトランプ大統領から色よい反応はありませんでした。韓国の原潜保有は核武装が目的だと米国は見抜いているからです」(同)

 南北には統一の基盤となっている『檀君神話』というものがある。金委員長が9月、文大統領を誘って北朝鮮の白頭山に登頂したときにも、この神話は登場した。白頭山は朝鮮の祖「檀君」の生誕地とされているためだ。

 「祖父の金日成主席は当初、社会主義イデオロギーと整合しない『檀君神話』を迷信だと軽蔑していましたが、その後、同国の当局者は、あらゆる手を尽くしてこの神話を利用し、同国を支配する金一族こそが、檀君を継ぐ者であるという考えを確立しました。文大統領が平壌で、朝鮮再統一を訴える前例のない演説を行ったときにも『われわれは5000年の間、共に暮らしてきた。それに比べ、分断はわずか70年だ』と檀君神話に言及しています。そもそも文大統領の両親の出身地は、現在の北朝鮮内にあるのですからなおさらです」(北朝鮮ウオッチャー)

“カネ”より“核”を持つ国の方が強いという歴史の証明がある以上、朝鮮半島の指導者2人が立ち止まることはない。

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