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巨人 いびつな捕手4人で浮上する日ハム・斎藤佑と緊急トレード

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提供:週刊実話

 いびつなベンチ入りメンバー構成が、緊急トレードに発展しそうだ。

 3月2日、今年初となった本拠地・東京ドームでのオープン戦は、若き4番・岡本和真のサヨナラ本塁打で幕を閉じた。原辰徳監督(60)もご満悦の表情で球場を後にしたが、このままスンナリとペナントレース突入とはいきそうにない。

 スタメン捕手は、小林誠司(29)、途中出場で炭谷銀仁朗(31)、代打で阿部慎之助(39)が登場し、2年目の大城卓三(26)も控えていた。この「捕手4人」という異例なベンチ入りメンバーとなりそうなのだ。

 「今季から一軍登録が28人から29人に拡大されます。試合出場できるベンチ入りは25人のままですが。29人への増員はセ・リーグから提案されたもので、交流戦で打ち負けた改善案として、セ・リーグ中心に進められてきました」(スポーツ紙記者)

 打撃陣の強化という点で、確かに「捕手4人制」は間違ってはいない。

「阿部の捕手復帰を原監督が認め、さらに炭谷を獲得しました。小林、大城もいるので捕手4人体制となるのは必至です。3人にする場合、現時点で一番危ないのは小林。メキシコ代表との強化試合に招集された侍ジャパンメンバーが二軍落ちとなることに違和感は尽きませんが」(同)

 ここに重なってきたのが、北海道日本ハムファイターズの捕手事情だ。

 昨季86試合に出場し、正捕手争いの一番手と目されていた5年目の清水優心が1月に腰の手術を受けた。「実戦復帰まで3カ月」と当時は発表され、その穴を31歳の黒羽根利規、23歳の石川亮、高卒3年目の郡拓也が埋める図式となった。しかし、清水がリハビリを始めても即一軍とはいかないため、捕手のトレード補強が避けられなくなってきたのだ。

 「今季38歳になる兼任コーチの鶴岡慎也がオープン戦でマスクをかぶるほど困っています。捕手は立ったり座ったりが多いため、腰にメスを入れたばかりの清水をアテにするのは酷と言えるでしょう」(同)

 捕手が飽和状態となっている原巨人に、栗山英樹監督(57)がいつSOSを出してもおかしくないのだ。
「水面下で、捕手の放出が可能なチームにすでに探りを入れ終わったようです」(球界関係者)

 それに関連して、こんな情報も聞かれた。
「日ハム側から仕掛けてくるトレードですから、巨人サイドが慌てる必要はない。向こうがどんな交換要員を持ち出してくるのかを待ち、見極めればいいのだから」(ベテラン記者)

 4人体制となる捕手の評価だが、チームの精神的支柱・阿部は絶対に外せない。炭谷は移籍1年目だから、放出対象とはならない。そして本来は“4人目”と目される大城の評判がかなり高いのだ。
「紅白戦、オープン戦前半を見て、改めて大城の打撃センスの高さを感じました。もったいないね。一塁のスタメンで使うべきだ」(他球団スコアラー)

 大城の打撃力に「要注意」のマークを記した対戦チームは少なくない。捕手3人制になった時、脱落するのは小林ということになる。
「小林の評価が低いのは、打撃力が乏しいことに尽きます(通算打率2割1分5厘)。でも昨季まで3年連続でリーグトップの盗塁阻止率を誇り、昨季は山口俊と菅野智之にノーヒットノーランを達成させました」(前出・ベテラン記者)
「小林は出せない」と見る向きと同時に指摘されるのが、やはり日ハム側が提示する交換要員の品定めだ。
 小林はドラフト1位。巨人は強気の交渉ができる。

「斎藤佑樹か、さらに強気な交渉をするとしたら中田翔、あるいは『大田泰示を返せ』くらいのことは言えます」(前出・球界関係者)

 やはり、斎藤佑樹が「軸」になりそうだ。中田翔はFA権行使による日ハム退団を示唆しつつも、残留を決断した。4番バッターを捨てるとは考えにくい。
「斎藤は紅白戦、対外試合で好投しており、今年は順調な仕上がりを見せています。チームは先発投手の頭数が少なく、不安材料とされているのに、そこに斎藤の名前は出てこない。好投しても中継ぎ、二軍落ちの低評価のようです」(前出・スポーツ紙記者)

 捕手4人体制とはいえ、二軍クラスの中継ぎ投手の対価に強肩捕手を易々と放出するとは思えない。人気の斎藤が交渉のテーブルに乗った時点で話し合いに応じ、二軍の宇佐見真吾、岸田行倫、田中貴也にすり替えてくるかもしれない。「最小限のリスクで斎藤を強奪」する作戦だ。

 「巨人はリリーフ陣に一抹の不安を抱えています。斎藤はセットポジションでの投球、間合い、牽制が巧い。投手が打席に立つため、バントの多いセ・リーグの野球に適応できるんです。ただ、巨人の捕手は『一軍4人制』ですが、二軍と合わせて支配下登録したのは7人。阿部の体力を考えると、実質6人体制です。広島、ヤクルトは7人、中日は8人。小林を放出し、炭谷がけがでもしたら、巨人の捕手陣は大混乱に陥ります」(同)

 これが斎藤と小林のトレードがあっさり決まらない裏事情だ。

 斎藤も今年31歳。日ハムへの愛着心はあるだろうが、この歳で一軍と二軍を行き来する現状に、決して満足はしていないはず。

 日ハムの捕手難は斎藤の大きな転機となりそうだ。

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