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元巨人・村田修一が引退表明 アノ球団がギリギリまで獲得を検討していた!

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 松坂世代の一人である村田修一内野手が今季限りでの現役引退を表明した。37歳、独立リーグ、ルートインBCリーグ・栃木でプレー。昨季オフ、戦力外を通告され、独立リーグ入り後もNPB復帰の道を模索していたが、ついに叶わなかった。移籍・新規契約を結ぶ7月31日にその可能性が断たれ、8月1日の会見となった。
「一週間くらい前かな、村田から球団(栃木)に連絡があって、8月1日に会見場を押さえてほしいとの申し出がありました。覚悟していたんだと思います」(独立リーグ関係者)

 独立リーグでの成績だが、打率3割5分2厘、本塁打9、打点44。25日の武蔵戦まで3試合連続アーチを放つなど絶好調だった。同関係者は、「レベルが違う。NPBや日本代表チームで4番を務めた人は、打球音からして違う」と評していた。
 独立リーグ最終戦の9月9日の群馬戦までは現役を務める。本人は覚悟を決めていたようだが、12球団は“眼中ナシ”というわけではなかった。水面下で獲得を検討したチームも実際にあったようだ。
「古巣のベイスターズですよ。どれくらい真剣に検討したかは分かりませんが、獲得候補リストに村田が最後まで残っていたと聞いています」(球界関係者)
 村田はDeNAが経営母体となった今日のベイスターズは知らない。だが、古巣側が村田獲得を検討した理由はいくつかある。DeNAが経営母体となって以来、チームOBを大切にするようになったが、それだけではない。「連日の猛暑」も影響していた。

 「DeNAは8月に27試合を予定しています。でも、うち24試合が屋外球場なんです。横浜スタジアムでは17試合が組まれていますが、どうも、今年のDeNA投手陣は本拠地での成績が良くない。チーム防御率が4点台後半なので、味方打線の得点能力を高め、投手陣をカバーできる態勢にしないと…」(前出・同)
 ベイスターズに限らず、8月の投手陣はバテバテだ。昨年8月のチーム防御率は4.25で、一昨年は4.14。昨年は打線が爆発して勝ち越したものの、今年は主砲・筒香へのマークが厳しく、大量得点につながることが少なくなった。この状況を元4番・村田の復帰で打破しようと考えたわけだ。

「村田が爆発的な活躍をするとは考えていません。でも、チーム功労者に対する敬意は示すべきだとの意見も出ていました」(同)
 前所属の巨人でも、前日は村田の名前が囁かれていたそうだ。31日、先発マウンドに上った内海哲也が4年ぶりとなる完封勝利を収め、チームを支えた同じベテランとして、まさに明暗を分けた格好だ。村田は球団史上初の主将にも選ばれたほどだ。今もメールなどで連絡を取り合う選手は少なくないという。
「村田がどんな引退後のライフプランを立てているのか、巨人もその相談に乗る準備はできているようです」(同時点/ベテラン記者)
 今季のセ・リーグのペナントレースだが、2位以下のチームがダンゴ状態となっている。そのため、短期的であっても起爆剤を求めがちだが、やはり長期的な視野で考えた場合、外部補強したら、誰か一人の若手を一軍登録から外さなければならない。そこで“損得勘定”がされて、最終的に至る。

 功労者に対し、球団がどう応えていくべきか、勝負の世界とはいえ、考え直す必要もありそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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