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大分の大交北部バス運転手が酒気帯びで路線バスを運行

 大交北部バス(大分県大分市)は、同県豊後高田市の高田営業所の男性運転手(46)が酒気帯び状態で路線バスを運行したとして、2月2日付で懲戒解雇処分にした。

 同社によると、元運転手は1月28日午前6時頃、同県国東市の伊美車庫に出勤し、結果を音でしらせる簡易型アルコール検知器を使い検査した。本社の運行管理者が電話口で機器の音を聞き、飲酒反応がないと確認した。

 元運転手は同日午前6時半の伊美発・宇佐駅前行き、及び午前7時50分の宇佐駅前発・豊後高田行きの2便を運行し、高田営業所に到着した。

 そこで、結果が印字される固定型検知器で再検査したところ、道路交通法の基準値を超える呼気1リットル中0.17ミリグラムのアルコールを検出したため、次の便の運転手を交代させた。運行した2便に事故はなかった。

 同社では出勤時と退社時の1日2回アルコール検査を実施しているが、伊美など現地出勤となる車庫や貸し切りバスでは簡易型の検知器を使用していた。

 簡易型検知器は使用に適した気温が10〜40度とされるが、伊美車庫で検査した際の室内の気温は10度を下回っていたため、正常に作動しなかった可能性があるという。

 聞き取り調査に対し、元運転手は「前日の午後6時から同9時ごろまで焼酎を2合ほど飲んだ」と話しているが、13年にも酒気帯び状態で出勤して、処分を受けたことがあり、最も厳しい処分が下されたようだ。

 再発防止に向け、同社は「現地出勤となる車庫で、測定数値と顔写真が運行管理者に送信される検知器を導入する」としている。

 事故が起きなかったから良かったようなものの、バスの運転手は乗客の命を預かっている。朝早い勤務の前日夜は深酒を避けるのは当然のことだ。
(蔵元英二)

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