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元巨匠・岡野 コンビ解散の真相&新コンビ結成の可能性は…

 2016年1月25日をもって突如解散した若手お笑いコンビの巨匠。ボケの岡野陽一はピン芸人として活動をスタートさせているが、相方の本田和之は芸能界を引退。そこでリアルライブ編集部は岡野を直撃取材。解散の真相やピン芸人の現状に迫った。

 巨匠は、お笑い事務所・人力舎のスクールJCA17期生同士で、2008年に結成。2014年と2015年の「キングオブコント」で2年連続決勝進出を果たすなど、大舞台で活躍。独特の世界観のコントで人気もあったが、2016年1月にまさかの解散。今後、期待をかけられている若手コンビだっただけに、コンビ解散に驚きの声が上がっていた。

 岡野は「相方の本田がどうしても厨房に入りたいと…。『キングオブコント』が終わって呼び出されて、別に深刻に言われたとかじゃないんですけど、普通に『ちょっと料理をやりたい』って言われて」と解散の理由を明かした。

 「キングオブコント2015」終了後の10月下旬頃に、本田から引退話をされたようだが、当時、スケジュールで特に仕事も入っていなかったため、岡野はそこまで引き止めることもなく解散が決定。「この時点で忙しくなっていたら、僕もちょっと引き止めていたかもしれないし、本田も考えたと思うんですけど、スケジュールが空いていたんで、じゃぁまぁって」と語った。

 ただ、「2015年の『キングオブコント』決勝時にはまだ何も決まってなかったんですよ。とりあえず今回頑張ろうっていう感じだったんですけど、今思えば怪しかった気がするんですよね」と本田の異変を振り返った。

 「キングオブコント 2014」終了後、テレビ番組に出演する機会も増えたが、どうやらテレビでのフリートークの不出来に2人は悩んでおり、「僕らそんなにおしゃべりが得意なコンビじゃないので、上手くいかないなって。2人で反省会するんですけど、僕と本田はツッコミもボケも基本はできない。たぶんアイツ、お笑いが好きじゃなくなってたんですよね。ボケなきゃとか、ちょっとプレッシャーが嫌になって。ちょっと辛そうだったかも、今思えば。そんな楽しそうでもなかったんで…」と赤裸々に語った。

 解散後、岡野はピン芸人として活動をスタートさせ、現在はAbemaTV「矢口真里の火曜The NIGHT」にレギュラー出演しているが、「ピンでやろうなんて思ってなくて」と最初は他の芸人とのコンビ結成を考えていたという。コンビ結成活動は2016年の6月頃まで継続していたが、「コント作って事務所のネタ見せぐらいはやっていたんですけど、しっくりこなくて。だんだんヤバいなって思って、怖くなったんで…それでとりあえずピンでやってみようと…。世の中から忘れ去られるのが怖かった」と心の内を明かした。

 まだピン活動での経歴も浅いため、悩みも多い岡野。「まだピンでやるのが怖いんですよ。本当にやったことないんで。10月にピンでやったネタが人生で一番滑りましたね。地獄のような感じでした」とピンでの難しさを実感。

 今後のコンビ結成の可能性については、「縁だと思うんですけど、自分から探そうというのはないですけど。なんかいい機会があれば」と語った。

 そんな岡野の今年の目標について聞くと、「まず、面白いなって言われなきゃいけないですよね、ピン芸人で。だから、超面白いネタを一本作ることですね」と意欲を見せ、理想の芸人像については、「元来の芸人というか、昔ながらの芸人というか…。皆さんに馬鹿にされたい。国民の皆さんが下に見られるというか…。『アイツでも生きてんだから』ぐらいの。もう一回、芸人っていうものを地の底に落とす活動をできたらいいですね」と力強く語った。

 最後に、相方がキレイさっぱり芸能界から引退したこともあり、「自身はどうなったら芸人を辞めるのか?」と問いかけると、「決めているのは、『楽しくないな』って思ったらじゃないですかね。お金とかじゃない。楽しいことをやっているのが一番いいと考えているので…。でも今はまだ全然楽しいので辞める気はないですよ!」と今後も芸人活動を継続していくことを誓った。

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