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出来レース? 暴力団観戦問題で閉鎖の大相撲・木瀬部屋が再興

 日本相撲協会は3月18日、大阪府立体育会館で理事会を開き、10年5月に部屋閉鎖となっていた木瀬部屋への処分を解き、4月1日付で同部屋の再興を認めることを決めた。処分解除に当たり、木瀬親方(42=元幕内・肥後ノ海)には2度と問題を起こさない旨の誓約書を提出させる。

 09年名古屋場所(7月)で暴力団関係者が維持員席で観戦していた問題で、同部屋の師匠・木瀬親方がチケット斡旋に便宜を図ったとして部屋は閉鎖。当時十両だった臥牙丸(現小結)ら27人の力士らが、同じ出羽海一門預かりとして北の湖部屋に移籍した。

 木瀬部屋は56年9月に創設。00年2月にいったんは閉鎖したが、03年12月に現木瀬親方が三保ヶ関部屋から独立して再興し、所属力士27人という大所帯に育てた。今回の部屋再興に伴い、臥牙丸らの旧木瀬部屋勢のほとんどが、同部屋に戻ることとなる。

 八角広報部長(元横綱・北勝海)は「いろいろな意見はあったが、2年経ち、反省も見られる。将来的には預かっている北の湖部屋から出て行く力士だし、分かれるなら早い方がいい」と話した。

 現在、旧木瀬部屋勢を受け入れた北の湖部屋は、春場所番付で角界最多の44力士が在籍するマンモス部屋となっている。協会理事長であり、当事者でもある北の湖親方(元横綱)は、「もう2年間預かってきた。お互いの力士にとってマイナスになってもいけないので、力士の将来を考えて決めた」とコメントした。

 弱小部屋の吸収合併ならともかく、大所帯同士の合併は個々の稽古量が減ったり、部屋での生活空間が狭くなるなどのデメリットもはらんでいる。これまで、対戦していた力士同士が同部屋となり、対戦がなくなる弊害もある。旧木瀬部屋勢が元に戻ることで、メリットも少なくないだろう。

 「最初から『時が経てば処分解除』は既定路線だったと聞いています。あの当時、暴力団排除を叫んでいるなかでは、処分せざるを得なかったでしょう。再興は予定通りですよ」(某角界関係者)

 出来レースともいえそうな木瀬部屋再興。肝心なのは木瀬親方が2度と暴力団関係者とかかわらないようにすることだ。
(落合一郎)

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