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美女ざんまい「実話劇場」 松本伊代インタビュー

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提供:週刊実話

――当時のアイドルって、今と比べて、近寄りがたいイメージでしたよね。
伊代 ちょっと遠い存在でしたもんね。“トイレも行かないんじゃないか”みたいな(笑)。

――各アイドルごとに熱狂的なファンが結成した“親衛隊”もいたりしました。
伊代 “松本伊代隊”もありましたよ。新幹線に乗る時にガードしてくれたり、番組の公開録画では、みんなで協力して声援を送ってくれたり、移動先のホームで待ってたりとか。でも、なぜか「何時の新幹線で帰る」とか知ってましたよね。あれは何でですかね?

――昔は、アイドル雑誌にもタレントのスケジュールが載ってましたからね。
伊代 確かに、野球選手だと住所まで載ってたといいますよね。ファンクラブの会報にも「来月のスケジュール」が載ってましたし。今考えると怖いですよね。

――実際に怖いことはなかったですか?
伊代 ありましたよ。どこの会場に行っても、いつも一番前の真ん中にいるファンの人がいて、その人、移動の新幹線にも一緒に乗ってきちゃうんですよ。親衛隊の人たちはホームでバイバイだから、中まではガードされていないんです。それである時、帰りの新幹線で疲れて寝ちゃって、パッと目が覚めたら、すぐ目の前にその人の顔があって…。

――寝てる顔をジッと覗き込んでたんですね。
伊代 家まで来ちゃったこともありました。私が家に着く時間を見計らって庭から忍び込んできたんです。当時は、1階に住んでいたので“ジャリジャリ”って音に「何だろう?」と思って見たら、カーテンの隙間からこっちを見ていたんです。それで目が合ったら“ニヤッ”と笑って手を振ってきたんです。

――怖すぎます。
伊代 熱狂的なファンなのはありがたいけど、怖かったですね(笑)。
 1981年、テレビ番組『たのきん全力投球!』(TBS系)の田原俊彦の妹役オーディションに合格した伊代さんは、同年『センチメンタル・ジャーニー』でアイドル歌手デビュー。『日本レコード大賞』新人賞をはじめ、多くの賞を受賞し、一躍、人気アイドルとなる。当時のキャッチコピーは“瞳そらすな僕の妹”。…とはいえ、実は伊代さん、マッチ(近藤真彦)ファンだったのだ。
伊代 田原さんからは「お前はマッチ派だからなぁ」って、いまだに言われます(笑)。『たのきん全力投球!』に出演していた当時、まだデビューして間もない16歳の頃に、「マッチに渡して」って、田原さんにバレンタインの手作りのチョコを預けて頼んだこともありましたからね。

――天下のトシちゃんをパシリにしたんですか!?
伊代 今思うと「何てことしたんだろう」って(笑)。でも、ちゃんと渡してくれたのかなぁ…。

★電話番号の交換はラジオ番組
――当時のアイドルたちの恋愛事情はどうだったんですか?
伊代 携帯もないですから、今みたいに簡単に連絡できないですよね。歌番組で共演した時に、こっそり連絡先を渡したり…。それに、当時は今よりもっと事務所も厳しかったですよね。マネジャーさんがマンションを見張ってたっていうアイドルもいましたから、それをかいくぐるのは大変でしたよ。

――それでも、かいくぐる人もいたんですよね?
伊代 「今度、新しい曲が出たから聞いてね」ってレコードを渡して、その中に電話番号が書いてあったり。ラジオ番組はチャンスだったと思いますね。スタジオブースの中まではマネジャーさんも入って来られないから、しゃべりながら台本の端にちょこっと電話番号書いて渡したり。

――やっぱり伊代さんも“恋愛禁止”でしたか?
伊代 私の場合は“禁止”ってことはなかったんじゃないかなぁ。事務所の社長さんに「伊代も写真ぐらい撮られて来い」って言われましたから。あまりにも浮いた話がなさすぎて(笑)。

――電話番号を聞かれたことはなかったですか?
伊代 2〜3人ぐらいかなぁ…。みんな、もっと聞かれてると思いますよ。

――どうして伊代さんは聞かれなかったんですかね?
伊代 私は実家暮らしだったからじゃないですかね…。だいぶチャンスを逃してました(笑)。

――たしかに実家暮らしは、ハードル高いですよね。
伊代 だって私、自宅の電話ですからね。みんなに「伊代んちに電話かけると“伊代ママ”が出るからなぁ」とか言われて敬遠されてました(笑)。

――電話番号を聞かれないわけです。
伊代 それで、やっと自分の部屋に電話を引いてもらったんですよ。それもデビューしてしばらく経ってから。留守番電話も付いて、録音できるようになって、「やった!」って、すごく嬉しくて。それが当時の思い出ですね。

――あれだけの人気絶頂期にプライベートは意外に地味だったんですねえ。
伊代 当時のアイドルはみんな10円玉をいっぱい握りしめて、公衆電話に行ってましたね。テレホンカードもまだなかったし、100円玉の公衆電話もない10円玉の時代。それが当時のアイドルの恋愛事情です(笑)。
 彼女の同期には、堀ちえみ、早見優、石川秀美、シブがき隊など錚々たる人気アイドルが名を連ね、“花の82年組”と呼ばれている。

――プライベートで遊んだりすることはあった?
伊代 18歳ぐらいの時に、堀ちえみちゃんと2人で原宿に出かけたのが唯一、あるぐらいですね。

――大変なことになったんじゃないですか?
伊代 大変なことになりました(笑)。ファッションブランドのお店に行こうって、表参道からキデイランドの方に歩いて行ったら、一つのお店に入るたびに、付いてくる人がどんどん増えていって。とうとう最後は、大名行列みたいにすごい数の人たちを引き連れて歩くことになっちゃったんです。「これはダメだね」って、ちえみちゃんと別々のタクシーに乗って帰りました。

★一緒に16歳に戻りましょう!
 堀ちえみといえば、今年2月に口腔癌(舌癌)のステージ4と診断され、頸部リンパ節や舌の6割を切除する手術を受け、現在は芸能活動を休業して療養中。伊代さんとは現在も交流があるという。
伊代 つい先日、優ちゃんと3人でご飯食べました。

――お元気そうでしたか?
伊代 元気でした。もう何でも食べられるし、普通に会話もできます。ちえみちゃんって、もともと考えながらゆっくりしゃべる子なので、違和感なく普通におしゃべりできました。

――芸能界復帰も近いですね?
伊代 そう遠くない日に芸能活動を再開できるんじゃないかなと思います。また、一緒のステージに立ちたいですね。
 10月5日(土)に、松本伊代さんが出演する『80’s Idol Fes(80年代アイドルフェス)』(ニッショーホール)が開催される。出演は早見優、西村知美、渡辺美奈代の80年代アイドル4人。懐かしいあの頃の歌、キラキラ輝いていたアイドルたちが今蘇る!
伊代 ステージに立つと、当時のあの頃に戻った気持ちになりますね。衣装もアイドルっぽい、可愛い衣装を着たりしますし。私だけでなく、お客様にも「一緒に16歳に戻りましょう!」ってステージから呼びかけてお誘いしてます(笑)。

――“伊代はまだ16だから”ですもんね。
伊代 それを歌う時に、心の中では「本当にごめんなさい…」と思いながら歌ってます(笑)。この年で歌うのはちょっと気が引けますけど、皆さん『センチメンタル・ジャーニー』を歌うのを楽しみにしてくださっているので。

――実は、少し恥ずかしい気持ちもあるんですか?
伊代 一時期“センチメンタル・ジャーニー拒否反応”みたいな時期があって、「歌いたくないな」って、自分の中で封印していた時期があったんです。それで、せっかく見に来てくださったお客様を『センチメンタル・ジャーニー』を歌わないで帰らせちゃったり。あとで振り返ってみて「なんてことをしたんだろう」と反省しました。

――お客さんにしてみると“なんてことを”ですよね。
伊代 でも、それから優ちゃんや、ちえみちゃんと一緒にイベントとかやるようになって、変わりました。自分1人だと“恥ずかしいなぁ”とか“歌いづらいなぁ”っていうのがあったんですけど、優ちゃんやちえみちゃんが一緒に歌ってくれたりすると、すごくスムーズに歌えるようになったんです。そこからまた『センチメンタル・ジャーニー』が歌えるようになりました。

――もちろん、今回のフェスでは歌いますよね?
伊代 もちろん、いっぱい歌っちゃいます!

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まつもと・いよ=1965年6月21日東京都出身。1981年、『センチメンタル・ジャーニー』でアイドル歌手デビュー。“花の82年組”として絶大な人気を博す。1993年、『B21スペシャル』のヒロミと結婚。現在、テレビバラエティーを中心に、幅広く活躍中。松本伊代&香坂みゆきの昭和歌謡ショー『IYO and MIYUKI LIVE at ROPPONGI KENTO’S』が8月25日(日)に開催。チケットお問い合わせ先 https://www.80s-idolfes.com/

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