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オリックス担当記者が分析、“神童”ヨシノブも復帰予定、10年目の『Bs夏の陣』が開幕!

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“オリの神童”山本由伸

 7月16〜18日の北海道日本ハムファイターズ戦での2連勝を最後に、連勝どころか5カード連続で負け越しを続けて、「ズルズル」行き始めていたパ・リーグ5位のオリックス・バファローズ。借金も今季最多の「8」にまで膨れ上がったが、4日から3位ソフトバンクに2連勝し、久々に勝ち越しを決めてCS進出争いに踏み止まった。

▼7月31日〜8月5日オリックス・バファローズ戦績

【対 東北楽天ゴールデンイーグルス 京セラドーム大阪】
7月31日
●吉田一将(先発は金子千尋) 4-6 宋家豪○(先発は則本昂大)
8月1日
●吉田一将(先発はアルバース) 2-4 ハーマン○(先発は古川侑利)
8月2日
●増井浩俊(先発はディクソン) 2-3 松井裕樹○(先発は美馬学)
【対 福岡ソフトバンクホークス 福岡ヤフオクドーム】
8月3日
●西勇輝 3-5 バンデンハーク○
8月4日
○岩本輝(先発はローチ) 3-2 笠谷俊介●(先発は松本裕樹)
※延長12回
8月5日
○松葉貴大 6-4 武田翔太●

※98試合44勝50敗4分けのパ・リーグ5位。首位の埼玉西武ライオンズと12.5ゲーム、CS出場圏内の3位、千葉ロッテマリーンズと2.5ゲーム差。

 今週は毎年恒例の人気企画『Bs夏の陣』が10周年という節目を迎えることもあり、本拠地京セラドーム大阪で、西武、ロッテを相手に3連戦ずつ計6連戦で行われる。毎年変わる特別ユニフォームが注目されているが、今年はダイヤモンドをイメージした斬新なデザインとなった。2015年の地球ユニフォーム、2016年の宇宙ユニフォーム以来の斬新なデザインとあって、発表された際にはファンから賛否両論が起こっていたが、10年目に相応しく久々にインパクトのあるデザインになった。

 しかし、夏の陣は過去9年間で36試合開催され、12勝23敗1分けで勝率は.343と低く、勝ち越したのは2011年だけ。夏の陣でなかなか勝ててないことはファンの間でも知られている。ただ、今月中に借金返済を目指す現在のチーム状況、そして、対戦チームを考えると今年は勝ち越すのが絶対条件。動員力も普段より見込めるだけに、夏の陣のメモリアルイヤーをひとつでも多く勝つという最高の形で終えることで、“勝てない”イメージを払拭してもらいたい。

 この夏の陣からは、一軍に帯同しながら調整を続けていた“オリの神童”山本由伸の復帰が予定されている。由伸が先月27日に抹消された後、チームの成績は3勝6敗。うち、中継ぎ陣による敗戦は3試合で、由伸に代わり8回を任された“オリの鉄人”吉田一将が2敗を喫して登録抹消された。首脳陣は“救世主”岩本輝を7回、“太陽の逸材”山岡泰輔を先発から8回に配置転換。9回の“守護神”増井浩俊へ繋ぐ“暫定”の勝利の方程式で乗り切って来たが、まだ後ろが不慣れな山岡と、疲労の色が隠せない増井を考えると、由伸の復帰後、どのように方程式を再編するのか。今シーズンは12球団ナンバー1の中継ぎ陣と言われた時期もあっただけに、最強中継ぎ陣復活に向けた首脳陣の手腕が問われるところだ。

 打線は“オリの番人”小谷野栄一を皮切りに、“バーニングハート”中島宏之、“スペシャリスト”小田裕也が復帰。一気に厚みが出た。これは、主砲の“マッチョマン”吉田正尚とともに規定打席に到達している“琉球のユーティリティプレーヤー”大城滉二をはじめ、“ガッツマン”西野真弘や、“クールなルーキー”福田周平、“開花した大器”伏見寅威、そして“絶対遊撃手”安達了一たちが、離脱者不在の間に成長したのが大きい。また、後半戦から入団した“ハマのドライチ”白崎浩之もチームに貢献している。外国人選手の不調と離脱は痛かったが、純国産打線で2連勝したことを思うと、先発陣が長いイニングを投げてもらえれば巻き返せる可能性は多分にあるだろう。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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