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2017年キャンプ・オープン戦リポート 新加入選手は「戦力」になるか?(東京ヤクルト)

 キャンプ序盤から好調さを保っているのが、ディーン・グリーン(27)だ。公称115㎏の巨漢だが、もっと重そうな気もする。しかし、左打席に立つなり、“別人”となる。リストの利いた柔らかいバットコントロールで快音を連発。しかも、体勢を崩さずに外角球をレフト方向に運ぶ。「運ぶ」と言っても、打球をレフト前に落とすのではなく、鋭いライナー球を飛ばす。一見、外角球に合わせたようにバットを出したが、しっかりと振り切っていた。腰の回転ができているからだろう。

 バレンティンが好調ならば、和製スラッガー・畠山和洋と続くクリーンアップは脅威である。チーム関係者は「グリーンは4番を予定して獲得した」と話していたが、一塁しか守れないそうだ。グリーンが一塁しかできないとなれば、畠山も外野にまわらなければならない。バレンティンも外野手であり、同じく外野手の雄平も外せない。そうなると、昨季141試合に出場した坂口智隆が使えない。チャンスメイクのできる鵜久森淳志、比屋根渉、上田剛史の使い方も限られてくる。選手層が厚くなったのは喜ばしいことだが、真中満監督が大砲タイプのグリーン、バレンティン、畠山をどう見極めるかで、シーズン終了後のチーム総得点が大きく変わってきそうだ。

 “見極め”が難しいのは、先発オーダーだけではない。外国人選手の一軍登録枠は、もっと頭を悩ませそうだ。昨季は小川泰弘、石川雅規が離脱した影響で「チーム46年ぶりの2ケタ投手不在」なる失態となってしまった。その弱点を補うために獲得したのが、デービット・ブキャナン(27)、ロス・オーレンドルフ(34)の両右腕。2人とも190センチ強の長身で、ボールに角度がある。ブキャナンは、真っ直ぐはあまり速くない。チェンジアップ系の変化球とシンカー、スライダー系の変化球(カットボール?)を投げていて、長身のわりには低めにボールを集められる投手だと思った。オーレンドルフは投球フォームに特徴がある。両腕を大きく後ろに振り、その大きく動かした腕の反動で投げる。投げるとそのまま一塁方向に体が流れる。腕を後ろに振るとき、左足を一塁方向に引き、プレート板に残している右足も一塁方向に動かしてもう一度踏み直す感じ。セットポジションで投げたときはもちろん、その大きなアクションはないが、ゆっくりとした投球フォームだった。クイックモーションができるのかどうかの不安は残るが、クセが強すぎて打ちにくそうな投手だと思った。

 この2投手とグリーン、バレンティンを一軍登録すれば、昨季69試合に登板した救援のルーキが使えない。ここに加えて、さらに真中監督を悩ませそうな新たな救援タイプが加わった。プレストン・ギルメット(29)だ。速球派で、鋭角なスライダーと縦軌道の変化球もある。1イニングなら、真っ直ぐ一本で勝負できそうな重いボールを投げ込んでいた。ドライチの寺島成輝、2位・星知弥、3位・中尾輝、6位・菊沢竜佑の4投手も一軍スタートとなったが、寺島はやはり際立っていた。この左腕の成長がチームの近未来を切り開くことになりそうだが、菊沢も良い。スライダーは一級品だと思った。縦軌道のスライダーで曲がり幅も大きい。プロフィールでは28歳とあったが、使い減りしていない。また、左腕・中尾と右腕・星は大学リーグで救援の経験もあるので、おそらく、外国人投手のオープン戦での結果を見てから、先発か、リリーフかを決めるものと思われる。

 投打の外国人選手をどう使い分けるのか、今年のヤクルトは選手層の厚さを感じさせる。

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