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次クル芸人 〜新時代に輝くホープたち〜 (Vol35 キャプテン渡辺)

 長身でイケメン。そんなハイスペックをまったく活用しないネタは、実体験を踏まえたクズ漫談…だった。2011年と翌12年には、ピン芸人日本一を決める“R-1ぐらんぷり”で決勝戦に進出。しかし、結果は振るわず、現在の仕事の大半は、かねてからの趣味だった競馬が中心。15年、そんな彼が見定めるのは。(伊藤雅奈子)

 −−現在もネタの柱となっているのは、クズ漫談ですか?

 「いえ。ここ2年は、やってませんね。オーソドックスなコントだったり、漫談だったりに替えて、どうしてもクズの要素は入っちゃいますけど、なるべく入らないようにやってます。封印した理由は単純に、売れなかったから…でしょうかね」

 −−フジテレビ系の競馬番組『うまズキッ!』にも出演していますが、世間の認識は“競馬を語るタレント”なんでしょうか?

 「そもそも、僕のことなんて誰も知らないでしょうけど(笑)。知っているんなら、ギャンブルのほうじゃないですかね。お笑いやってること、知らない人が多いと思いますよ。地上波はバカにならないなぁと思いますね、やっぱり」

 −−“R-1”決勝とは、認識のされ方が違う?

 「“R-1”も、“キングオブコント”、“THE MANZAI”にしろ、最近のライブ出演者では、ファイナリストのほうが多いんちゃうか? ってぐらいですけど、ほとんどがまだバイトしてますからね。僕は、競馬があるおかげで、そこから派生する仕事もあるから、少なくともバイトをやらなくて済んでますけど、お笑い芸人としての仕事はほとんどしてません。ほんとに売れてる人は、営業で食ってますけど、僕はそれすらないから」

 −−賞レースでファイナリストになっても、その前途はかなり厳しいと?

 「イメージとしては、高校の選抜の決勝戦。でも、決勝に行っても、野球だけでメシ食える人はほとんどいないのと同じで、こんなにむずかしいものだとは…。とはいえ、“R-1”しかないという、このジレンマ。賞レースって、競技じゃないですか。競技用のネタも、それはそれでいいんですけど、僕はもう、あんまりやりたくないんですよね。あそこで見せられるのは3分で、贅肉がいっさいないネタを作らないといけないうえに、お笑いを見慣れていない人にもウケないといけない、かつ、売れてる芸人さんにもウケないといけない。簡単にいうと、無理です(笑)! むしろ、“決勝に行ったら損” 説もあってね、優勝をしなければ。僕なんかは、予選ではウケてるんですけどね、芸風が決勝行ったときと同じだからか、ほんとの理由はわかんないですけど、落ちるんですよね。だから、1度でも決勝に行くと、厳しくなりますよ。これは、“落ちたヤツあるある”」
 
 −−じゃあ、15年はどのような形で浮上しましょうか。

 「明確な目標は、ないんですよ。困っちゃいましたね(笑)。来年40(歳)なんで、ぶっちゃけた話、王道の売れ方はほぼ考えてないです。ピン芸人でいいなぁと思うのは、マキタスポーツさん。賞レースも関係ない、ひな壇芸人も経由してないけど、確実に自分の城を持ってる。頭もいいし、お芝居もうまい。だから、彼のように、“○○で売れた”っていうパターンではないのを目指してますかね。あの水道橋博士(浅草キッド)が、“才能が渋滞してる”ってしょっちゅう言ってましたから」

 −−同様に、事務所の先輩にピックアップしてもらうとか。

 「そういう人も皆無。響ぐらいでしょうか(笑)」

 −−では、目標は売れたい! …ですかね?

 「現状維持にしといてください。“R-1”に落ちたら、現状維持で(笑)」

【プロフィール】キャプテン渡辺 '75年10月生まれ、静岡県出身。1996年デビュー。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。『ウイニング競馬』(テレビ東京系)、『真王伝説』(テレビ埼玉など)にレギュラー出演中。

(次回は15年1月最終週に更新)

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