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愛知・豊田の旅館が売春場所を提供 少女のコンパニオンが派遣される

 愛知県警は11月10日、旅館内でコンパニオンに売春する場所を提供したとして、旅館「登里公(とりこう)」(同県豊田市鍋田町後山)の経営者の男(54)を、売春防止法違反(場所の提供)と風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、今年2月2日〜7月12日までの間、同県豊橋市のコンパニオンクラブに登録していた当時17歳の少女2人が、同旅館の男性客と売春行為をすることを知りながら、客室や風呂場を提供したとされる。その上、この間、県公安委員会の許可を得ないまま、宴会場で客に対して、コンパニオンに接待させるなどした疑いが持たれている。

 旅館経営者の男は風営法違反容疑については認めているが、売春防止法違反容疑は否認しているという。

 同旅館はホームページで、「ピンクコンパニオンプラン(お色気)」と称して堂々と宣伝。客とコンパニオンが1対1から4(客)対1のコースまであり、1対1の場合の料金は、1泊2食付でコンパニオンと飲み放題が2時間付いて、3万7260円(平日)〜4万500円(土曜日・休前日)となっていた。

 10月に、県警は18歳未満の少女を派遣し、客にみだらな行為をさせたとして、豊橋市のコンパニオン派遣会社「LANGEL」の経営者の男(40)らを児童福祉法違反の容疑で逮捕。その後の捜査で、コンパニオンが売春していることを知りながら、同旅館が場所を提供した疑いが強まった。

 同旅館では売り上げを伸ばすために、こうしたプランを導入していたとみられる。客が自分の意思でコンパニオンを呼んだのならともかく、派遣会社とタッグを組んでいたとなると、言い訳はできないのではなかろうか。
(蔵元英二)

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