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放送前から暗雲漂うフジ月9ドラマ

 フジテレビが先月30日、女優・篠原涼子主演で10月16日から放送開始予定の月9ドラマ「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜」を同月23日のスタートに変更することを発表したことを、各スポーツ紙が報じている。

 同ドラマは、篠原演じる高校中退の主婦が市議会議員に当選し、世の不条理に挑む物語。衆議院解散で10月10日公示、22日投開票の総選挙実施が決定。第1話に選挙のシーンがあるため、同局は「10月16日が衆議院選挙公示期間中にあたることから、総合的に判断し変更することにいたしました」、「既成の人物や団体、実際の選挙戦などとドラマが結びつけられるのを避けるため延期の判断を下した」などと変更理由を説明したというのだ。

 「すでに同ドラマをPRするための看板やポスターが出回ってしまったが、変更したため放送日を書き換えなければならなくなってしまった。それだけで余計な経費がかさんでしまうが、フジの上層部が過敏に反応してしまい放送日変更の決断に至ったようだ」(テレビ局関係者)

 ここ数年、視聴率が低迷していた月9ドラマ。しかし、山下智久主演の7月クール「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―3rd season」は全話平均視聴率14・8%を記録。7月クールの民放キー局の連ドラでぶっちぎりでトップを獲得していた。

 今作では篠原のほか、高橋一生、古田新太、余貴美子、田中圭、石田ゆり子ら演技派が脇を固めドラマのクオリティーは高そうだが…。

 「『コードブルー』はシリーズの前作からの固定ファンもいて、ある程度視聴率が取れることは計算できていた。しかし、今回のドラマだとどう考えても若い人は興味がない内容。『コードブルー』超えはなかなか難しそうだ。さらには初回放送日の変更という思わぬトラブルまで生じてしまった」(芸能記者)

 とはいえ、篠原はそれなりに数字を持っている女優だけに、コケたらフジはとてつもないダメージを負うことになりそうだ。

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