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巨人がチーム分断扇動! 広島に「金本待望論」「新井ロス」

 セ・リーグの大本命と目されていた広島が開幕から5カード連続負け越し…。2リーグ分立後、両リーグを通じて開幕4カード連続負け越しから優勝した例はなく、「優勝確率0%」の最悪スタートとなった。

 トドメを刺したのが、4月10日のヤクルト戦。3対3の延長10回表だ。セ・パ両リーグ初となる延長での1イニング12失点を喫し、3対15の歴史的大敗。この負け方は尋常ではない。

 丸佳浩の巨人へのFA移籍をきっかけに、優勝の陰に潜んでいたチームの問題点が露呈。思わぬチーム事情が浮き彫りとなったのだ。

 「この急降下の流れは、緒方孝市監督(50)では変えられないでしょう。あのヤクルト戦の歴史的大敗がすべてを言い表しています。野球はグラウンドだけの戦いではなく、巧みに人を欺く策略の力も大きい。何が言いたいかと言うと、監督時代には実りませんでしたが、高橋由伸氏のチーム戦略が功を奏しているのです」

 巨人OBの野球解説者がこう語るように、今季のセ・リーグの鍵を握るのが、巨人と熾烈な首位争いを展開しているヤクルト。その快進撃を支えているのが、近年の「カープ黄金期」を築き上げた2人のコーチなのだ。石井琢朗氏と河田雄祐氏――。そう、「タナキクマル」を育て上げた功労者である。

 今季で5年目を迎える緒方監督は、初年度が4位でそこから3連覇。原動力となったのが田中広輔、菊池涼介、丸佳浩(タナキクマル)の3人だ。

 しかし、彼らを世に出したのは野村謙二郎前監督であり、指導したのは“鬼コーチ”の異名をとった当時の石井打撃コーチと、西武時代に伊原春樹監督から戦術を学んだ河田外野守備コーチの2人だった。

 その功労者が連覇した’17年オフに広島を退団し、揃ってヤクルトコーチに就任。ともに家族を都内に残しての単身生活だったため、「これ以上、家族に迷惑をかけられない」と広島も引き留められなかった。

 「この事実上の引き抜きは、実は巨人の高橋前監督が知恵を巡らしていたもの。しかし、広島が警戒したため、実ることはなかった。そこで巨人は、ヤクルトへの“転身”をアシスト。前監督時代からの脱却を目指し、外様コーチを放出させた緒方監督の選択ミスと言える」(スポーツ紙デスク)

 原辰徳監督(60)に代わっても、巨人は権謀術数を巡らせ続けている。日に日に高まる「アニキ待望論」、そして「新井ロス」の嘆きがそれだ。つまり、前阪神監督の金本知憲氏(51)を広島に呼び戻し、昨シーズン限りで現役引退した新井貴浩氏(42)をコーチで復帰させようとの声だ。

 緒方監督と金本氏は1968年生まれの同い年。佐賀の鳥栖高から’86年ドラフト3位で入団し、23年広島一筋で現役生活を送った緒方監督に対し、金本氏は広島・広陵高から1浪して東北福祉大に進み、5年遅れてドラフト4位で入団。広島の現役時代は3番・緒方、4番・前田智徳、5番・金本のクリーンアップで活躍した盟友だ。球団も、功労者の緒方監督を休養させ、すぐに金本代理監督とはいかない。

 そこで浮上したのが、金本氏を二軍監督に起用するプランだという。
「これなら、チーム内に波風が立たないという配慮が見て取れますし、何より金本氏が広島に戻れば、弟分の新井も必ずついてきます」(夕刊紙記者)

 これが巨人の狙い。混乱したチームを立て直す最善策のように思えるからだ。実際、この混乱こそが、開幕からの下位低迷につながっている。

 ただし、問題はこれまでの経歴、格だという。

 「金本氏は広島の在籍期間が緒方監督より短いとはいえ、現役成績で大きく上回り、阪神の監督まで務めた人物です。それが、二軍監督を受け入れるかどうか…」

 ところが、若手選手の熱血指導に情熱を持つ金本氏は興味津々というから分からない。その情報を察知したメディアが“アニキ待望論”をリークし、チームを動揺させているのだ。

 情報の発信元は、広島に今なお大きな影響力を有する山本浩二元監督周辺と見られる。山本氏は長年、日本テレビの解説者を務め、読売系メディアと友好関係にある。原監督とも親しく、金本氏が阪神にFA移籍する際も仲介し、当時の星野仙一監督との間を取り持ったとされる人物だ。

 その山本氏を取り込み、広島の動揺を誘っている人物がいるという。それが、名将の域に入った原監督だ。FAで丸を獲得し、そのプロテクト枠からあえて長野久義外野手を外し、広島に人的補償として譲渡したのも、先、その先を読んでのものだ。

 「広島の選手たちを洗脳するためですよ。高名な女子アナを妻に持ち、ダンディーでお金の使い方もお洒落な長野に接すれば、『丸の次は自分も巨人へFA移籍を…』と考えるようになります。さらに日頃、飲食を共にする中で、いかに自分たちが金銭的に恵まれていないかを思い知らされる。これらは、赤ヘル軍団の士気の低下が狙いです。巨人軍の術中にまんまとハマっていると言えるでしょう」(巨人担当記者)

 盤石に思えた広島に、にわかに起こった激震。これも原監督が仕掛けた“情報戦略”だとすれば、巨人の覇権奪還への執念は凄まじい限りである。

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