search
とじる
トップ > 社会 > パトカー内で女性警官の体触った巡査部長に停職3カ月の処分

パトカー内で女性警官の体触った巡査部長に停職3カ月の処分

 パトカー内で部下の女性警察官の足を触るなどのセクハラ行為をしたとして、兵庫県警が6月8日、県東部の警察署の地域課に勤務する男性巡査部長(52)を停職3カ月の懲戒処分にしたことが分かった。

 女性の相談に適切な対応を取らなかったとして、上司の男性警部補も戒告の懲戒処分とした。監察官室は署長ら幹部3人も注意処分とし、「事実関係に基づき厳正に処分した」としている。

 県警によると、巡査部長は昨年8月から今年1月頃、パトロール中のパトカー内で20代の女性警察官の足を触ったり、交番で肩や尻を触ったりした。

 昨年10月頃、女性が同僚に相談して上司に伝わったが、上司の警部補は「気を付けろ」と注意しただけで、署長ら幹部への報告を怠った。

 巡査部長は一時、セクハラをやめたが再開。今年2月に女性が再び同僚に相談したため署長を通じ、監察官室に報告があった。

 監察官室の聴取に対し、巡査部長は触ったことを認め、「深く反省している」と話したという。被害相談を受け、県警は強制わいせつ容疑も視野に捜査したが、女性が被害届を出さなかったため、立件は見送った。

 同様の不祥事としては、3月に山口県警本部の40代警部補が、部下の女性警察官に、パトカー内や署内で、抱きついたり、体に触るなどのセクハラ行為をして、減給6カ月(10分の1)の懲戒処分を受けたケースがあった。この警部補は処分と同時に依願退職したが、今回の巡査部長の場合、処分自体は重いが辞職はしないという。

 「身内だから大丈夫」と思ったかどうか分からぬが、警察官として、あるまじき行為だ。
(蔵元英二)

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ