そうした中、落語界および制作関係者の間で飛び交い始めているのが6代目三遊亭圓楽(68)の名前だ。
「最近、圓楽が軽度の肺がんを治療したことを告白しました。今回、とりあえず治ったとは言われているが、本当に完治したのかという声があちこちから聞こえてくるんです。そんな噂が耳に入ったかは分からないですが、情にモロい制作陣や笑点メンバーからも、『あれだけ司会をやりたがっていたんだから、最後に花を持たせてやろう』なんて話になっているとか。すでに12月、あるいは年明けあたり、昇太が圓楽に司会を譲る企画が持ち上がっているんです」(テレビ関係者)
そもそも『笑点』といえば、約52年の長きに渡る長寿番組。顔となる司会者も初代・立川談志をはじめ、前田武彦、三波伸介、三遊亭圓楽(5代目)、桂歌丸と錚々たる顔ぶれが続く。ただ、現在6代目司会者となる昇太は出演歴が浅く、若いだけの理由から、当時のプロデューサーが気まぐれで決めたとも言われているのだ。
結果、人気に陰りが見えてきたことで急遽、司会候補として名前の挙がった圓楽。番組内で現在のポジションを築くまでには、相当の時間を要したという。
「まずは人脈。日テレ制作陣にも通じ、普段からスタッフと飲み会を開いている。また、落語界でも一門を飛び越え、積極的に交流を図っています」(放送作家)
さらにスタッフに対し、『笑点計100年計画』なる提案書を出し、番組愛を広くアピールして日テレ上層部のハートを掴んだという。そして驚くべきは、圓楽ファンが『笑点』視聴者に多いこと。
「今年の4月1日放送の笑点では、特別企画として圓楽が大喜利の司会を務め、視聴者は喜んだ。視聴率も20%を軽く超えているんです」(前出・テレビ関係者)
もっとも、今回の圓楽司会起用は、短期リリーフに終わる可能性が高いという。
「体調不良説によって、期間限定企画での司会という話になっているそうです」(テレビ事情通)
ちなみに圓楽の出演料は1本80万円〜。司会となれば150万円〜。
「圓楽は、『笑点』の司会に拘っている。口では適当なことを言ってお茶を濁しているが、本音は司会をやりたいはずです」(同)
最期の花道になることだけは避けたい。