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『金足農旋風』に続け!秋田『ナマハゲ』無形文化遺産へ

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提供:週刊実話

 北海道日本ハムファイターズの2軍本拠地がある千葉県鎌ケ谷市は、大型ルーキーの話題で沸き立ってきた土地柄だ。ダルビッシュ有、中田翔、そしてハンカチ王子こと斎藤佑樹、そして昨年は清宮幸太郎。今年はまだ入団前にもかかわらず、早くも大フィーバーの金足農業高校・吉田輝星が同地入りする。

 東武鉄道野田線・鎌ケ谷駅前の生パスタ店では、ドラフト会議(10月25日)の翌日には「秋田のなまはげアラビアータ」なる応援メニューが登場した。

 秋田のスター候補生を応援するのは商店主ばかりではない。関西大学の名誉教授は「吉田選手が1軍で10勝前後の成績を残した場合、その経済効果は30億円に上る」との試算を公表した。

 そんな吉田の秋田県に、また朗報だ。文化庁は10月24日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に「男鹿のナマハゲ」(秋田県)など「来訪神(らいほうしん)仮面・仮装の神々」について、事前審査をしていた評価機関が「登録」を勧告したと発表した。

 評価機関の登録勧告が覆った例はなく、11月末からモーリシャスで開かれる政府間委員会で正式に決まる見通しだ。

 「無形文化遺産は、すでに日本では能楽や歌舞伎、和食、和紙など21件が登録されています。文化庁は、そこに芸能や祭り、社会的慣習、伝統工芸技術などを対象に加えたい意向でした。『ナマハゲ』の他、石川県輪島市の『能登のアマメハギ』、沖縄県宮古島市の『宮古島のパーントゥ』など、東北から沖縄まで8県の10行事から構成されています。すでに無形文化遺産は世界で399件あり、同じ分野での単独登録は難しくなっているからです。ですから政府は2009年に登録されていた鹿児島県薩摩川内市の『甑島(こしきじま)のトシドン』に加える形で、仮面・仮装の異形の姿をした者が“来訪神”として家々を訪れ、怠け者を戒めたり、人々に幸福をもたらしたりする行事をひとまとめにして登録を目指していたのです。結果的にそれが実を結びましたね」(文化庁関係者)

 16年3月に提案書を提出したが、登録件数の少ない国からの提案を優先するユネスコの規定に基づき、昨年は審査が見送られていた。

 先ごろ報じられた今年の『新語・流行語大賞2018年』に「金足農旋風」もノミネートされた。来年も秋田が熱そうだ。

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