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帝国の没落『カルロス・ゴーン逮捕!』で日産ファンが喜び爆発!

 日産自動車会長・カルロス・ゴーン容疑者の突然の逮捕は、自動車業界のみならず日本の産業界をも巻き込む大騒動に発展している。

 東京・兜町の証券マンの間では日産、三菱、ルノーの『3社アライアンス(同盟)』の共通戦略を決める“司令塔”が失脚したことで、今後の業績悪化を懸念する声も広がっている。

 しかし、一方でかつての日産を知る古くからの車ファンからは「ゴーン、今までありがとう。さようなら」「いつまでもルノーの尻拭いはごめんだね。3社連合も終わりでいいのでは」「今後、日産の大躍進間違いなし」などと歓迎の声も聞こえてくる。

 「ゴーンが日産の社長になったのは今から17年前です。バッサリと不採算部門を切り捨て、社員からは冷酷な“コストカッター”として恐れられましたが、そのおかげで日産の業績はV字回復しました。しかし、現在では好調な日産が売れ行き不振のルノーの尻拭いをする形となっており、アライアンスに懐疑的な意見が出ていたことも確かです。加えてルノーの筆頭株主であるフランス政府が、将来的に日産を経営統合するのではないかという憶測もあり、今回の逮捕劇は両者の関係を見直すいい機会になるかもしれません」(自動車評論家)

 日産といえばその代表的なスポーツカーとして『GT-R』がある。レースシーンを席巻したかつての日産を知るカーマニアにとっては、今でも垂涎の存在だが、最近では若者の車離れなどもあり、次期開発が凍結されるのではないかとのウワサが広まっていた。

 「GT-Rは今や1000万円以上もする高級車ですから、もとともそれほど売れるわけではありません。ここ数年は年間600台前後の販売台数ですね。しかし、世界中にファンがいて、その人気は息の長い物となっています。一方で、ゴーンが進める日産の中期経営計画では、e-POWERや電気自動車を積極的に推進することが明らかになっており、GT-Rのようなハイパフォーマンスカーは議論の対象にすらなっていません。関係者の間では2022年ごろを目安にその歴史に終止符を打つのは既定路線といわれていましたが、もしかすると見直されるかもしれませんね」(同・評論家)

 経営危機下の日産は、提携先のルノーから約8000億円の支援を受けたが、現在はそれをも上回る“配当金”をルノーに還元している。今後その関係が見直されることになれば、電気自動車の推進と合わせて、日産独自の“スポーツ路線”復活の目も見えてくる。

 ゴーン容疑者の逮捕は、ファンにとって必ずしもマイナス要素だけではないかもしれない。

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