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出来高の全容が明らかになったイチロー ノルマ達成は厳しい状況?

 マーリンズ入りが決まったイチロー外野手(41)が1月29日、東京都内のホテルで入団会見を行った。メジャーリーグにおいて、選手の母国でこうした会見が開かれるのは異例で、同球団のイチローへの期待の大きさが伺える。

 イチローは1年200万ドル(約2億3500万円)で契約したが、この度、それにプラスされる出来高の全容が明らかになった。

 出来高は、300打席到達で40万ドル(約4700万円)支払われ、さらに50打席到達ごとに40万ドルずつが追加される。設定されているのは600打席までで、最大280万ドル(約3億3000万円)が得られる。

 上限の280万ドルをゲットできれば、基本年俸と合わせて、480万ドル(約5億6500万円)となり、昨季の650万ドル(現在のレートで約7億6600万円)から大幅ダウンは避けられる。とはいえ、それは机上の計算であり、現実にノルマを達成できるかどうかは微妙だ。

 ヤンキースに在籍した昨季、イチローは4番手、5番手の扱いだった。だが、ア・リーグには指名打者制があり、レギュラー外野手に故障者も多かったこともあって、それなりに出場機会を得られ、385打席立った。

 もちろん、それはメジャー入り後、最低の打席数だったが、今季最低ノルマの300打席をクリアできるかは、はなはだ疑問。

 マーリンズの外野陣は、左翼がクリスチャン・イエリッチ(23)、中堅がマーセル・オズナ(24)、右翼がジャンカルロ・スタントン(25)と、25歳以下の若手でしっかり固定されており、4番手であることはイチローも十分認識している。

 ナ・リーグには指名打者制がないため、一番多くなりそうな起用法が代打。あるいは、まず代走、守備固めに入って打席を待つかだが、いずれも1試合1打席程度。あとはレギュラー外野手に休養日を与える場合に、スタメン出場の機会が得られるだろうが、なんせ3人とも若いため、休養日は多くはないとみられる。また、ア・リーグとのインターリーグ(交流戦)で指名打者が使える試合では、チャンスが巡ってきそうだ。

 マイケル・ヒル編成本部長は、その起用法について、「ケガ人が出なければ、さまざまな方法で起用する。可能な限り多くの打席を与える」と話しているという。だが、この状況下で300打席をクリアするのは、レギュラーに故障者が出ない限り容易ではないだろう。

※年俸は推定。為替は現在のレート
(落合一郎)

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