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優勝か、メンツか?高橋監督が決断する「ベテラン解雇の日」

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高橋由伸

 スターがいれば、観客動員数が増える。それは、勝敗以上に大事なことらしい…。
 12球団の観客動員数が発表された(5月7日)。ホームとビジターでの対戦がひと回りした同3日時点のものだが、「ある傾向」が見られた。中日が前年比18.3%増(前年比、以下同)、千葉ロッテ13.2%増、北海道日本ハム9.7%減。ダントツの伸び率を示したのが独走中の埼玉西武(21.8%)だが、大幅な観客数アップとなった中日には松坂大輔、千葉ロッテにはファン待望の新監督、井口資仁がいる。「日ハムは大谷を喪失した」のだから、スターの有無は、観客動員数に直結すると考えていいだろう。
「日ハムが清宮を早々に一軍に昇格させたのも分かるような気がします。スター選手の有無や勝敗はもちろんですが、『チームの看板選手』が活躍しているかどうかも営業に直結してくる重要な話」(NPB関係者)

 巨人は0.3%の微増だ。
 看板選手の活躍。巨人・高橋由伸監督(43)がベテランの処遇、起用法に頭を悩ませていた。阿部慎之助(39)が今季初スタメンを果たしたのは5月6日、その実績とチーム貢献度からして、遅すぎた感は否めない。
「オープン戦終盤になっても調子が上がらず、高橋監督は『一塁・岡本』の開幕スタメンを決断しました。岡本は活躍していますし、結果オーライ。まあ、阿部の代わりにスタメン落ちしたマギー(35)は面白くないでしょうが」(スポーツ紙記者)
 今後、阿部、岡本和真(21)、マギーの3人を使い分けていくことになるだろう。
 しかし、それ以上に問題なのは「投の看板選手」の扱いだ。前政権時代のチームを牽引してきた内海哲也(36)がまだ一軍登板を果たしていない。内海にもメンツはある…。
「本当なら、3日の広島戦で先発させる予定でした。前日2日が雨天中止となり、同日先発だった吉川光夫(30)を3日にスライドさせたんです。吉川光と内海を天秤にかけ、内海を落としたわけです」(前出・同)

 高橋監督と首脳陣は「次のチャンス」を内海に約束し、二軍で調整させることにした。同時点で10日の阪神戦での登板が伝えられたそうだが、状況は一変した。巨人は8日の阪神戦を落とし、勝率を5割に戻してしまった。9日の同カード第2戦を落とせば、3連敗阻止の勝利必須マウンド、第2戦を勝ったとしても勝ち越しを掛けた大勝負に…。つまり、投球内容よりも結果が求められる。
「どのチームのファンもそうだと思いますが、生え抜きの主力選手には好意的です。内海に勝敗が付かなかったとしても(9日時点)、『もう一度チャンスを』と思う巨人ファンは多いでしょうね」(プロ野球解説者)
 その余裕が今の巨人にはないのだ。

 巨人を含め、2位・阪神、同じく5割ラインでウロウロしているDeNAが猛チャージを掛けなければ、広島が3年連続で独走してしまう。巨人は広島とここまで5試合を戦い、1勝4敗。おそらく、「今年の広島も強い」という意識が高橋監督のなかにあるから、内海と吉川を天秤にかけ、勝つ可能性が高いほうを探ったのだろう。
「二軍で調整している内海ですが、2年目の大江など若手を牽引するようにして練習しています。若手からすれば、一軍で実績を積んだ大先輩に直接教わるので貴重な時間になっていると思いますが」(関係者)
 阿部も控室で岡本を叱咤する場面があるという。ベテランと呼ばれる年齢まで現役を続けられる選手は多かれ少なかれ、若手を指導する“人間力”も兼ね備えている。だが、こういう見方もある。阿部はスタメンを外れたが、一軍戦力だ。内海は開幕一軍も果たせなかった。ここで結果を出さなければ、チーム内における立場も苦しくなる。

「高橋監督も現役最後は主に代打出場でした。ベテランと呼ばれる年齢の選手がベンチスタートとなる辛さ、体力面での衰え、さらに、ベンチスタートとなることに慣れてしまったときの怖さみたいなものを分かっています。そういう高橋監督の優しさを考えると、内海にもチャンスを与え続けると思いますが」(前出・同)
 独走状態を固めつつある広島の行方が気になる。阿部、内海を使えばファンは喜び、観客動員数も増えるかもしれない。4年ぶりの優勝を果たすには、投打のベテランをどこまで使うのか、高橋監督は鬼になる必要がある。

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