そこでHはなぜかレイプを計画。刃物やレイプ道具をポーチに入れて外出し、見知らぬ女性の後を付け、同じマンションの住人を装ってエレベーターに乗り込んだ。女性が降りてから追跡し、玄関ドアを閉める前に包丁を突き付けて押し入った。
「静かにしろ。騒ぐと殺すぞ!」
Hは服を脱がし、女性を強姦。コトが終わると、Hは布団の上に座り、身の上話を始め、“本題”を切り出した。
「オレはずっと建築関係の会社で働いてたんだ。30歳で結婚し、2人の息子を授かったよ。40歳で離婚するまでは、そらぁ幸せな人生だった。ところが、好事魔多しだ。50歳になるとうつ病を発症し、会社を辞めることになった。まだ未成年の子を抱えて、生活保護を受ける身になることをアンタは理解できるか?」
それこそ女性にはどうでもいい話だったが、またレイプされてはたまらないので黙って聞き入った。
「そこでアンタに頼みがあるんだが、25万円貸してくれないか? 明後日までに払わないと、住んでるとこを追い出されるんだ。頼むよ」
女性は1万5000円しかないと断ったが、「何とかもう少し…。誰も頼る人がいないんだ」と言われ、女性はこんな図々しい頼みも聞かざるを得なくなった。「とりあえずあるだけ」ということで、ATM で3万円を下ろした。
「ありがとう。このお金は毎月1万円ずつ、ポストに入れて返すから」
Hは息子の友人に残りのお金を借りて、このピンチをしのぎ切った。
ところが、大恩あるレイプの被害者にHは律儀にも約束通り、金を返そうとしたが、防犯カメラで人相を特定されており、返しに来たところを警察に捕まった。