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中国バブル崩壊の証し! まともな就職先がない中国の“優秀な”若者たち

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提供:週刊実話

 中国で大人気となった宮廷ドラマのテレビ・ネット放送が次々と中止になっている。
「中止になった代表的なドラマは『延禧攻略』です。これは清朝の後宮『延禧宮』を舞台に、さまざまな苦難を乗り越え、乾隆帝の妃に上り詰めた女官が主人公で、18年にインターネット・ドラマとして公開されると豪華なセットや衣装、また裏切りや陰謀など濃密な人間模様が話題となり、動画の年間再生回数が182億回に達し、中国トップを記録しました。東南アジアでも人気で、日本でも2月から放送されています」(中国ウオッチャー)

 しかし1月、共産党系の北京日報が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の公式アカウントでドラマを名指しで批判した。指摘された内容は《華美で享楽的な空気をまき散らし、勤労・倹約の美徳に反している》、《嫉妬や足の引っ張り合いばかり描いた宮廷闘争は、われわれが提唱する社会主義の核心的価値観と相入れず、社会に悪影響を与える》という中国共産党らしい批判だ。他にやることがあるだろうと心配になる。

 中国で起きている大量失業の実態は、日本のメディアが伝えないので詳細は不明だが、失業率4.9%などという数字は誰も信じていないことだけは確かだ。ネット上で「失業」「就職先なし」と書き込もうものなら直ちに削除される。

「ネット情報板のプラットフォームもチャットもすべて禁止され、最近はネットカフェがガラ空き状態となっているほどです。『グレイ・エコノミー』(訳の分からない商売)が、これまでは失業者を吸収してきました。出前の代理配達や通信販売、バイク便、自転車シェア、つまりウーバー・ビジネスといわれる仕事ですが、これも最近は完全な飽和状態となっています。加えて当局は、グレイ・エコノミー分野にも新しい規制をかけようと動き出しています」(同・ウオッチャー)

「金の卵」と称賛され、企業体から重宝されたのが、欧米や日本に留学し帰国した『海亀族』と称された若者たちだ。現在就職できない海亀が出現している。

「海亀と呼ばれる理由は、産卵(新技術などを花開かせる)のため古巣(中国)へ帰ってくるからですが、過去40年で、実に313万の中国人留学生が海を渡り、このうちの84.6%が帰国しています。ある統計によれば、彼らの平均年収は2万5000ドルでした。外資系企業が彼らを雇用し、その年収に比例して中国国有企業や下請けの賃金体系を誘導しましたが、そうした黄金の時代は今や終わりを告げたのです」(同)

 予測をはるかに超える加速度をつけて中国経済の成長が終わりを告げている。

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