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専門医に聞け! Q&A ★春の うつ状態

Q:春になると毎年、特に思い当たる原因はないのに、うつっぽくなります。加えて、去年は新入社員歓迎会や転勤の歓送迎会などが続きました。出席するのが苦痛なので欠席しましたが、なお気分が落ち込みました。うつ気分になると、咳払いをするし、便秘と下痢をくり返すし、おならがよく出ます。対策法をアドバイスしてください。
(26歳・アパレル会社勤務)

A:春は寒暖の差が激しく、自律神経のバランスが崩れやすいと考えられています。ご質問の方は、特に思い当たる原因はないとのことですが、気候が影響している面があるでしょう。

 また、この時季は、入学や卒業、就職や転勤など、人生の節目となる出来事があり、環境が変化します。こういったことも、自律神経のバランスを崩しやすくします。

 自律神経に異常が起こると、心身にもさまざまな症状が起こります。その典型がうつ症状だと言えるでしょう。

●うつ状態を胃腸から治す
 本格的なうつ病は別にすると、うつ状態はストレスが影響して心が鬱屈します。

 この心をなんとかしようと、カウンセリングなどの方法がありますが、東洋医学では胃腸から治します。厳密に言うと、心を落ち着かせることと胃腸を整えることの2つを目的に漢方薬を処方します。

 体の中で自律神経が一番影響するのが胃腸で、心と身体の中間をつかさどっています。だから、自律神経が失調すると、うつや咳払いの精神症状も、便秘・下痢・おならなどの胃腸症状も現れます。

 具体的には、抑肝散陳皮半夏や甘麦大棗湯を用います。

 抑肝散陳皮半夏は、自律神経や気を安定させ、胃腸の働きを整えます。甘麦大棗湯は、心を安定させ、胃腸を安らかにします。便秘を治すことが大事です。

 このほか、胃の症状が特に強く、ゲップがよく出る場合には、半夏瀉心湯を用います。

 なお、ご質問の方は、会社の歓送迎会が苦手で出席しないとのこと。ここはひとつ、勇気を出して出席してみたらどうでしょうか。同僚も歓迎してくれ、楽しいひとときを送れ、そのことがうつ気分の改善に奏功すると思います。
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岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

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