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小泉純一郎、小沢一郎「脱原発」タッグで安倍3選阻止へ

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提供:週刊実話

 小泉純一郎元首相と自由党の小沢一郎代表が、“原発ゼロ”をキーワードに反安倍でタッグを組む…。この動きに、官邸周辺は日を追うごとに危機感を強めている。

 小沢氏は6月29日、自身が塾長の政治塾(小沢一郎政治塾)で、小泉氏が反原発をテーマに講演することを明らかにし、周囲を仰天させた。
 「あれには驚いた。その講演は小泉氏が小沢氏に持ち込む形で7月15日に開き、翌日は小沢氏も講義をするという。共通のテーマは反原発。イコール、もちろん完全な安倍潰しだ」(自民党関係者)

 両氏が手を握るのは、約30年ぶりのこと。小沢氏は自民党時代の1989年、47歳の若さで幹事長に就任。翌年の総選挙では経団連から300億円を集め圧勝し、“剛腕”と呼ばれた。
 「その当時、全国組織委員長だったのが小泉氏で、各都道府県の票の取りまとめを任されていた。リクルート事件後初で苦戦が予想された選挙に勝つため、2人は地方の農協、土建業界などをドサまわりし、酒とカラオケに明け暮れながら親交を深めたのです」(小沢氏周辺関係者)

 ところが1993年、小沢氏は羽田孜元首相らと離党し、新生党を結成。一方の小泉氏は自民党に残って首相にまで駆け上がり、やがて非自民の小沢氏とバトルを繰り広げることになった。
 「しかし今、原発ゼロに心血注ぐ小泉氏は、あの小沢氏と組んででも安倍首相を潰したいと考えている。まさに夜叉の心境ではないか」
 とは小泉氏周辺関係者。
 「小泉氏は何だかんだ言っても息子の進次郎氏のことを思い、これまでは反安倍でも露骨な批判は控えていた。しかし、機会あるたびに、脱原発を決意すれば自然エネルギーで十分やれる、決断すべきと説いても、首相は苦笑いで木で鼻を括ったように無視し続けている。揚げ句、インドやトルコに日立製作所や三菱重工を通じて原発輸出まで押し進める姿に、いよいよ徹底的に潰しにかかる覚悟を決めたのではないか」(同)

 そのきっかけを作り小泉氏が小沢氏に急接近した発端の一つが、6月10日に行われた新潟県知事選の結果と、安倍首相、東京電力の態度だという。
 「東電柏崎刈羽原発を再稼働させるか否かが最大の焦点となった知事選で、小泉氏は再稼働ノーで動き、進次郎氏の新潟入りも背後でブレーキをかけたとされる。しかし、結果は自民支援の花角英世氏の勝利に終わった。そこまでは仕方がないが、これに安倍政権や東電は調子づき、ついには東電が自粛していた青森の東通原発の建設再開を宣言したのです」(同)
 これに堪忍袋の緒が切れた小泉氏は、「安倍倒閣へ向け、禁断の実である小沢氏に手をつけた」(自民党関係者)というのだ。

 では今後、この動きはどのような展開を見せるのか。進次郎氏の周辺関係者はこう明かす。
 「小泉父子は距離を置いているように見えるが、一心同体。まず父親が小沢氏と組んで反原発、反安倍を再び全国行脚で訴える。すでに原発反対は国民の半数以上を占めているが、それをさらに高めた上で進次郎氏も同調する形で加わり、秋の総裁選へ打って出る」

 現在、安倍首相や周辺派閥は、総裁選へ向け、森友・加計学園疑惑の払拭と国会議員や各派閥の切り崩しに躍起だ。また地方票獲得の点でも、全体的に安倍首相の攻勢が目立つ。ただしここへきて、小泉氏の動きに加え不気味な動きを見せているのが、公明党とその支援団体である創価学会だ。
 「来年の統一地方選と参院選は、公明党、学会にとっては最大の関心事。昨年の衆院選で公明党は5議席減らし、比例票は自公連立後初めて700万票を割って697万票にまで落ち込んだ。そのため、疑惑を放置したままの安倍政権では両選挙を戦えないという声で膨れ上がっているのです。もし、その公明・学会が反安倍で動けば、自民党内では100人以上の議員が選挙で落ちるという見方もある」(全国紙政治部記者)

 その危機感を覚えた議員らが今後、公明・学会に忖度して反安倍で動き出す可能性があるというのだ。
 「反安倍となった自民党議員と、進次郎氏周辺の派閥を超えた議員が結集し、そこへ小泉・小沢氏に同調する反原発の風が合わさると、総裁選では進次郎氏が俄然、有利になる」(前出・進次郎氏周辺関係者)

 小沢氏周辺関係者が、こう続ける。
 「小沢氏は公明党、学会の動向を知り尽くしている。当然、いまの公明党内部には安倍首相の不信感が強まり、中でも誰が急先鋒なのかも見抜いている。そこへ内から外から揺さぶりをかけ、間接的に自民党を刺激すれば、総裁選で進次郎氏の勝ち目は十分にあるとも見ています。そのため、まずは進次郎氏を自民党総裁に担ぎ上げる。進次郎氏は6月末に超党派議員会議『“平成のうちに”衆院改革実現会議』を立ち上げているが、それを発端とした“新自民党”への影響力保持まで、小沢氏は考えているようです」

 いずれにせよ、小泉・小沢両氏が組んだことで、また一つ、反安倍の強力な動きが生まれたことは事実。これが進次郎氏を軸とした政界大再編への引き金となるのか。パワーゲームの行方に注目だ。

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