search
とじる
トップ > スポーツ > 「セ・リーグではかなり打つ」DeNAラミレス監督、移籍後初ヒーローの伊藤光に太鼓判

「セ・リーグではかなり打つ」DeNAラミレス監督、移籍後初ヒーローの伊藤光に太鼓判

pic pic

伊藤光

横浜DeNA 7-2 東京ヤクルト
▽18日 横浜スタジアム 観衆 28,937人
※14回戦 DeNA5勝9敗

「きょうの試合は100%の試合だった」

 試合後、DeNAのラミレス監督は満足気な表情で、オールスターを挟んで4連敗中だったチームの久々の勝利を最大限に評価した。

 試合はヤクルト先発の原樹理から初回に、梶谷隆幸と新外国人ソトの連続二塁打で先制。その後、打線は5回の桑原将志の中前打以外、沈黙するが、ヤクルトが5回で87球を投じた原を降板。すると、ベイスターズ打線は2番手の星知弥から、先頭のソトと筒香嘉智が連続ホームラン。宮崎敏郎が四球を選ぶと、倉本寿彦が二塁打を放ったところで、ヤクルトは星が1アウトも取れないまま3番手の大下佑馬に交代。そこで、オリックスからトレードで移籍した伊藤光が移籍後初タイムリーとなるライトフェンス直撃の2点タイムリー二塁打、さらに、ウィーランドが送って伊藤を三塁に進めると、スタメン起用された石川雄洋が大きな犠牲フライを放ち、この回一挙に5得点。次の回、バレンティンにリーグ単独トップとなる21号ソロホームランを打たれると、その裏には筒香が2打席連続となる21号ソロホームランをスタンドへ叩き込み、再びトップタイに並んで、筒香は5年連続の20本塁打達成となった。

 投げてはウィーランドが8回を124球、5安打、9三振、1失点の好投を見せて快勝。4勝目(5敗)を挙げている。

 「イトーとは試合前に初めて話したけど、試合では投げたい球のサインを出してくれた。素晴らしいリードだった」

 ヒーローインタビューで伊藤を横にしたウィーランドは笑顔で初めてバッテリーを組んだ伊藤のリードを絶賛した。ラミレス監督も「(ウィーランドと伊藤のバッテリーは)非常にいいコンビネーション」と評価した上で、「ヤクルト打線が困惑していた。まだ、新しい引き出しを出してくれると思う」と今後の試合への期待もにじませていた。

 16日の後半戦初戦からスタメンマスクを被り、テンポのいいリードと、バッティングが評価されていたが、伊藤はキャッチャーとして勝てないもどかしさがあったという。初のヒーローインタビューでも「スタメンを任されているのに連敗してしまって、きょうはホッとしました」と素直な気持ちを述べている。囲み会見でも「不安が抜けました」と安堵の表情を浮かべて、初めて「I❤︎(LOVE)YOKOHAMA」と叫んで、ヒーローインタビューを締めたことに関しては「まだ、あまりわかってないんですよね」と照れ笑い。最後は「ありがとうございました」と報道陣に一礼してからロッカールームに入っていった。

 「まだ3試合スタメンをやっただけで、正捕手とはならない」。このまま伊藤が正捕手になる可能性について質問が飛ぶと、指揮官はこのように釘を刺したが、「バッティング面はセンスがあるし、セ・リーグではかなり打つと思う。リードに関してもウチにいるキャッチャーとは違う側面を持っている」と話し、先発ローテーションが一巡するまでは伊藤を起用し、きょうのウィーランドのように相性が良い投手とバッテリーを組んでいくことになりそうだ。しかし、バッティングで結果を出し続ければ、正捕手候補一番手になる可能性は高いだけに、伊藤はスタメン起用されている間に攻守に渡って結果を出し続けることで、正捕手を狙うのがいちばんの近道となるが、伊藤と正捕手を争っている戸柱恭孝、嶺井博希も猛暑の中、目の色を変えて練習に励んでいただけに、今後の3人による正捕手争いも注目だ。

取材・文・写真 / どら増田

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ