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モスバーガー11年ぶりの赤字 食中毒と不適切表記のWパンチ

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提供:週刊実話

 国内店舗数2位の『モスバーガー』を運営するモスフードサービスが、2019年3月期の業績予想を下方修正し、最終損益が8億円の赤字になる見通しを発表した。

 「今年5月時点では25億円の黒字予想でした。ところが、8月にモスバーガー関東甲信地方の19店舗を利用した28人がO121に感染する食中毒事故が発生。深刻な客離れが続いています」(エコノミスト)

 同社は、この食中毒事故を受け、客足が遠のいたフランチャイズ加盟店への補填として約10億円の特別損失を計上。再発防止に向けた教育費用などもかさみ、'08年3月期以来、11年ぶりの赤字に転落するという。

 10月には、原発事故以来、日本産食材の一部輸入規制を続けている韓国の店舗で、トレーマットに〈安心してお召し上がりください。モスバーガーコリアは日本産の食材を使用しておりません〉と書かれていることが発覚。日本国内のツイッターで拡散され、ブランドイメージが失墜した。
「モスは、パンの代わりにご飯を使った『ライスバーガー』を開発するなど、日本生まれのチェーンとして親しまれてきた。それだけに、日本の客は裏切られた気持ちになった」(同)

 さらに、外資系バーガーショップの日本進出も、モスの不振に追いうちをかけている。'15年11月に上陸したニューヨークの高級店『SHAKE SHACK(シェイクシャック)』は、ハンバーガーの価格が500円〜1200円強という高価格帯ながら、超人気店として定着。一度は撤退した『バーガーキング』も、再上陸後はクーポンを利用した割引戦略で健闘中だ。

 国内最大手の『日本マクドナルド』も、'14年と'15年に立て続けに安全性に関する不祥事が発覚し、一時は危機的状況となったものの、近年ではウェブメディアの活用や不採算店の閉鎖でV字回復を遂げている。
「コスパだとマクドナルドかバーガーキング。高級志向ならシェイクシャック。モスは値段のわりにボリュームが少なく、すべてに中途半端」(30代会社員)

 逆転の秘策はあるのか。

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