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新日本、棚橋がオカダに3年7ヶ月ぶりの勝利も、ジェイが外道と結託し両者をKO!

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ジェイ・ホワイト(左)と外道

新日本プロレス
『DESTRUCTION in KOBE』
▽23日 兵庫・神戸ワールド記念ホール 観衆 6,454人(札止め)

 新日本プロレス1.4東京ドーム大会のメインイベントに臨むことができる「IWGPヘビー級王座挑戦権利証」を懸けて、権利証を持つ棚橋弘至にオカダ・カズチカが挑戦した。

 当日券も完売し、6,454人(札止め)の大観衆が見守る中、挑戦者のオカダがレインメーカースタイルのコスチューム姿で現れると、客席からどよめきが起こった。シリーズ中はTシャツで風船を持ちながら入場する“第2形態”を貫いていたが、大一番ではガウン。何となくオカダの姿からは迷走している雰囲気を感じてしまった。

 一方の棚橋は“いつものように”権利証が入ったジェラルミンケースを客席に見せつけながら、華やかに入場しコーナーポストに上がってアピールした。『G1クライマックス28』で優勝したことに加え、主演映画『パパはわるものチャンピオン』の全国公開に伴いメディア出演が一気に増えたことも重なり、新日本の会場では再び棚橋人気が上昇中。オカダは長期政権を築きマンネリ化していることや、イメージチェンジにまだファンがついていけない部分があるのか、会場のコールは棚橋コールが圧倒していた。

 試合ではオカダが棚橋の膝を右に左にと痛めつけ、終始優勢に進めていたが、棚橋が膝の痛みを感じさせない破天荒な技を連発し、オカダに決定打を許さない。オカダにしては珍しく足4の字固めを繰り出すなど、最後まで棚橋の膝を狙っていく。それに対してピンポイントでオカダの膝にダメージを与えながら粘る棚橋。どんなに技を食らっても棚橋の目は死んでいなかった。

 最後は、雪崩式ツームストンパイルドライバーを狙うオカダに、棚橋は藤波辰爾ばりの強烈な張り手で動きを止め、リングに叩き落とすと同時にハイフライフロー。そこからオカダが起き上がるのを待ってからハイフライアタックを放ち、さらに追撃のハイフライフローを見舞った。G1での飯伏幸太戦と同じく、ハイフライフロー3連発で35分を超える激戦を制し、オカダとの対戦成績を5勝5敗3分けと再びイーブンに戻した。

 試合後、ジェラルミンケースを掲げて勝ち誇る棚橋の背後から、ジェイ・ホワイトが乱入した。ジェイは棚橋を襲撃すると、なんとCHAOSの同僚であり、自身をCHAOSに誘った存在であるオカダにも攻撃を与えた。

 ジェイは場外の英語実況席で解説を務めていたCHAOSのロッキー・ロメロも急襲すると、ロメロが座っていた椅子を奪い取り、リングに向かった。ここで花道からYOSHI-HASHIが走ってくるが、リングインする前にアクシデントで大流血してしまう。すると今度は外道が花道をダッシュしてリングイン。ジェイから椅子を奪うと、振りかざした相手はなんとオカダだった!

 突然の出来事に会場は騒然となった。しかしジェイと外道の暴走は止まらず、2人は棚橋とオカダを攻撃し続けてKOした。外道はマイクを持って「負け犬同士の闘いは終わったか?どっちが勝とうと東京ドームのメインイベントにはふさわしくねぇ。オメェらはジェイ・ホワイトに負けているただの負け犬だ。プリーズ・ウイズ・ザ・スイッチブレード!ニューエラ・カミングスーン!」と叫ぶと、権利証が入ったジェラルミンケースを掲げるジェイと誇らしげにポーズを取り、大ブーイングの中退場した。

 G1から暴走ファイトを繰り広げたり、CHAOSのパートナーを見殺しにするなど不穏な動きを見せていたジェイだが、外道と結託するとは驚きだ。しかし、外道も8.12日本武道館大会でオカダとのマネージャー関係を解消している。この発表も唐突にオカダが切り出しており、不可解ではあった。オカダがノーコメントだったため、真相はまだ分からない。ただ、外道がそのように仕向けたのだとすれば、「あの日」が布石になっていたということになる。逆にオカダとのマネージャーを解消した外道が新パートナーとしてジェイと合体した可能性もある。このあたりはそのうち明らかになるだろう。

 バックステージでジェイは棚橋への挑戦を口にし、外道は「オカダ?オメェはもうお払い箱だ!」と決別とも取れるコメントを残した。しかしCHAOSの後藤洋央紀は「おいおい!どうなってんだよ」とTwitterに困惑した様子でツイートするなど、CHAOSが今後どうなるのかは読めない。

 ただ、CHAOSはヒールユニットだったため、原点回帰と受け取れなくもない。新日本は30日にアメリカ・ロサンゼルス大会、10.6新潟・魚沼市堀之内体育館大会を経て、ビッグマッチ『KING OF PRO-WRESTLING』10.8両国国技館大会の開催までに単発の大会は2つしか組まれていない。10.8両国大会も含めた3大会のカード発表が注目される。

 「オレがオカダに勝つまで何年かかったと思ってんだよ!」

 バックステージで倒れこみながらも、オカダを相手に3年7ヶ月ぶりに勝った棚橋は、エンディングをぶち壊されたことに対する怒りを隠せなかった。こういうときの棚橋は恐ろしく強い「キラーモード」で成敗に乗りだすことが多い。ジェイとの権利証を懸けた戦いは「ジェイ次第」と話していたが、ジェイが強引に割り込んできた以上、棚橋が挑戦を断る理由はない。外道をマネージャーに付けた初陣が棚橋戦になる可能性が高いジェイにとっても負けられない試合になる。またもや展開が読めない権利証戦が組まれることになりそうだ。

取材・文・写真 / どら増田

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