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ポンコツ芸人“ドランク鈴木”の前途やいかに…

 「トンがっている」。プロダクション人力舎が運営する芸人養成所・JCAに塚地武雅が通っていたころ、同じ生徒の鈴木拓を見て、そう思った。塚地は当時、24歳。仏壇店に就職したあとの養成所だっただけに、近い世代の鈴木に強く惹かれた。

 96年、コンビ結成。勘違いだったと気がついた。鈴木はトガった人間ではなく、たんなるポンコツだったのだ。遅刻をする。台詞を覚えられない。やる気がない。鈴木の特質は、ドランクの大きなハンディだった。

 ところが、02年にスタートした『はねるのトびら』(フジテレビ系列:終了)で、事態が好転。塚地はコントで類まれな演技力を見せ、06年、映画『間宮兄弟』のダブル主演に抜てき。翌07年、映画界の新人賞を総なめにした。さらに同年、名作『裸の大将』のリバイバル版の主役にも選出されて、シリーズはいずれも高い視聴率を獲得した。

 その後も、塚地は映画やドラマに引っ張りダコ。如実にコンビ格差が生まれたが、鈴木は、結成当初からの約束「ギャラ折半」を守りとおしてくれる塚地に甘え、結婚、一児のパパに。芸人界の窓際族になろうとも、図太い神経で意に介さなかった。

 そんな鈴木にも、千載一遇のチャンスが到来。08年、高視聴率を博した『クイズ!ヘキサゴン』(フジ系:終了)でおバカブームが巻き起こり、羞恥心(つるの剛士、野久保直樹、上地雄輔)の対抗馬として、日陰芸人(鈴木、アンガールズの田中卓也、ロバートの山本博)を集めて、悲壮感を結成。まさかのプチブレイクとなり、CDセールスは黒字だった。

 『はねトび』が終了し、地上波のレギュラーがゼロになったドランク。ネタ番組が視聴率を稼げなくなっている今、芸人たちの前途は依然として厳しいが、今こそチャンス。関東中堅どころの手腕をとくと、拝見したい。(伊藤由華)

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