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巨人 長嶋茂雄より難解な原監督「意味不明」若大将語録

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提供:週刊実話

 17試合を終えた時点で2ケタ勝利に到達するなど、順調にペナント争いを続けている第3期原巨人。

 「4月20日の阪神戦は投手戦となりました。試合を決定づけたのは今季初スタメンの伏兵・石川慎吾の2ランでした。試合後、原辰徳監督(60)は、石川の起用が吉村禎章一軍打撃総合コーチの推薦だったことを明かすなど、周囲をヨイショしていました。そういう発言が出るのは、チームの雰囲気がとてもいい証拠と言えます」(スポーツ紙記者)

 チームが好調だからか、自身も“絶口調”の原監督。「原語録」というべきか、独特の言い回しで、チーム内はおろか、取材陣が混乱することもあるという。ひょっとしたら“通訳”が必要かもしれない。

 そんな原語録に最近、こんなものがあった。

 14日のヤクルト戦を6対11で落とした試合後、投手陣の不甲斐なさを指し、次のようにコメントした。
「私も含めて担当コーチというものが“焼きごて”を入れるくらいのね、反省をしないといけない」

 焼き印や溶接をする際に使う工具を例に出したわけだが、戸惑った取材陣も少なくなかったという。「厳しくお灸を据える必要がある」との意味だろうが、焼きごてを例に出すところが、原監督独特の感性とも言えそうだ。

 独特の感性と言えば、3度目の就任会見でも「戦う集団」とは思えないような言葉を用いていた。
「“のびのび”の言葉には、ちょっとビックリでした。チームは4年連続で優勝を逃し、切羽詰まっているはずなので」(ベテラン記者)

 約30分の就任会見の中で、6度も「のびのび」を使った原監督。そういえば、初めて監督に就任した時も“ジャイアンツ愛”なる言葉を用いている。“愛”は戦う集団には相応しくない言葉だが、ミスマッチだった分、ファンにインパクトを与えたのも事実である。

 「原監督は『この言葉を使おう』みたいなことを考えているかもしれません。これは、グラウンド外で交遊のあった故・星野仙一氏の影響だという指摘もあれば、東海大学時代からの兄貴分で、国際武道大学野球部・岩井美樹監督の受け売りだとも言われています。岩井監督は大学代表の指揮官も務めた指導者で、広島に移籍した長野久義も代表チームで薫陶を受けましたが、原監督の発するコメントとは異なる部分も多いそうです。原監督は独特の言い回しを用い、岩井監督は教育者らしい人生訓がある、と」(球界関係者)

 ならば原監督が独自に編み出したものと見ていいだろう。過去の監督時代には、こんな発言もあった。
「(’07年、試合相手の)中日の先発の予想を右投手とスポーツ新聞で報じており、その対策をしたオーダーだったが結局違った。この試合は敗れ、CSも敗退と…」
「背伸びをしたって、たかが知れている。背伸びをしたまま生活したら、つまずくだけ」
「長いペナントレースを制せたのは、自己犠牲をしてくれた選手のおかげです」
 クスッと笑えるところが、原監督らしい。

 また、昨年10月、就任直後の昨年秋季キャンプでは、「野球ができない状況であれば、社会人的に言うならば職場放棄である」と、選手たちを前に言っている。要するに、「怪我をするな」の意味だが、社会人経験のない選手たちを前に「一般社会」を例に出しても、分からないだろう。

 同様に、昨年11月12日、元木大介内野守備兼打撃コーチをほめる時も、独特の言い回しを用いた。
「(元木には)目と鼻がたくさんついている。一つのボールで一体感が出てきたような気がするね」

 かつて、長嶋茂雄終身名誉監督がユニホームを着ていた頃もそうだった。「おもしろ発言」が飛び出し、選手もそれにつられて、厳しさの中にも明るさが生まれたのだった。

 しかし、原監督がそんな長嶋采配を意識しているのかといえば、少し違う。
「長嶋監督の時代には“通訳”がいました。腹心のコーチたちが、長嶋氏が何か発言すると、噛み砕いて説明していたのです。原監督には、そういう意味での通訳はいません」(前出・ベテラン記者)

 先の“のびのび”発言だが、「選手に向けてのメッセージだったのではないか」と振り返る声も聞かれた。過去10年の采配で、通算7度のリーグ優勝と、日本一3回。当然、4季連続で優勝を逃し、’19年は何がなんでも優勝しなければならない。その重圧に対し、「のびのびやろう」という、原監督なりの配慮だったとも思われる。

 さらにいえば、現選手のほとんどが前監督時代を知っている。そのことを指して、こんな声も聞かれた。
「原監督は阿部慎之助にもバントのサインを出したことがあります。采配は管理野球ですよ。その厳しさを和らげる目的もあったのではないでしょうか」(前出・球界関係者)

 管理野球は“のびのび”とは真逆。“焼きごて”はユーモアに近い。大量失点を許した投手陣に、もっと怒りたかったのだが、「まだその時期ではない」と我慢して出たものかもしれない。

 いずれにせよ、相反する「のびのび路線」で管理野球を徹底させるのが第3期政権だとすれば、ますます通訳が必要になりそうだ。

 「今回、GM制が排除され、原監督の一存で選手補強が決まります。ヘタに独走しなければいいのですが」(前出・スポーツ紙記者)

 原語録に、選手を怒鳴りつけない心境も隠されているのなら、興味深い。こちらも要注目だ。

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