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小学校内で起きた盗撮事件を隠ぺいした校長と教頭が停職処分に

 宮城県教育委員会は10月20日、同県加美町立小学校で起きた盗撮事件で、証拠品であるビデオカメラなどを隠したとして、証拠隠滅の疑いで書類送検された同小の男性校長(56)を停職12カ月、男性教頭(56)を停職1カ月の懲戒処分にした。

 事件が起きたのは6月19日のこと。女子児童が更衣室にカメラがあるのを見つけ、教員に報告。ところが、校長と教頭は内密に処理することを決め、県警や加美町教育委員会に知らせず、ビデオカメラやSDカードを校長室の金庫に隠し、職員らには外部に口外しないよう指示していた。カメラのデータは消去していなかった。

 盗撮事件が起きたとのウワサが児童や保護者に広まったが、「カメラはあったが古くて使えず破棄した」などと、2人は虚偽の説明をし、1カ月間隠し通した。しかし、さすがに隠し切れなくなり、7月14日に校長が県警に届け出た。翌15日、同校に勤務していた外国語指導助手の米国籍の男(27)が逮捕され、軽犯罪法違反罪などで有罪が確定している。

 校長と教頭は、6月19日〜7月14日、盗撮に使われたと知りながら、ビデオカメラなどを隠したとして、証拠隠滅の疑いで、10月1日、県警加美署から仙台地検古川支部に書類送検された。2人は「刑事事件になれば監督責任を問われると思ってやった」などと話した。これを受け、県教委は2人を停職処分とした。

 県教委は「最高責任者が、犯罪行為を隠ぺいするのはあるまじきこと。学校に対する信頼を大きく損なうもので深くお詫びしたい。改めて管理職の職責に関して注意喚起したい」としている。
(蔵元英二)

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