実際に月旅行が実現すれば、1972年のアメリカ・アポロ計画以来、初めての有人月旅行となる。前澤社長はすでに手付金として100億円以上をスペースXに支払っており、そのスケールの大きさはまさに“ケタ違い”だ。
「前澤社長は9月17日夕方、スペースXの本社でイーロン・マスクCEOとともに記者会見を行いました。CEOと固い握手を交わした前澤社長は『これは私の人生における夢だった。とてもうれしく興奮している』とコメントし、さらに、自分の他に最大8人のアーティストを同行させることも明らかにしました。ネット上ではさっそく『誰を連れて行くのか?』と、予想する声が広がっています」(全国紙記者)
前澤社長は総資産額が約3000億円で、日本トップレベルの資産家。過去には画家のバスキアが1982年に描いた作品を約120億円以上で購入するなど、美術品にも造詣が深く、同行するアーティストも世界トップレベルの人物が選ばれる可能性が高い。
何とも夢のある話だが、一方で、企業のトップが月旅行を参加表明したことに疑問の声を上げる人もいる。
「中小企業の社長ならまだしも、ZOZOTOWNほどの規模の会社になれば、トップはリスクある行動を控えるのが普通です。ある会社のトップは移動の際は可能な限り電車を利用し、飛行機には乗らないという人もいます。もっとも、過去にさまざまな話題を振りまいてきた前澤社長だけに、今回の発表もいい会社のPRになったと思っているんじゃないですかね。そういう意味ではソツがないと言えます」(同・記者)
実際に月旅行が成功すれば、民間人初としての快挙。世界中からZOZOTOWNに注目が集まるのは間違いなく、もし途中で頓挫しても、そのたびに夢を語り続ければ、それもまたいい宣伝になりそうだ。
前澤社長は目的の半分をもう果たしているのかもしれない。