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過去にも金銭トラブルがあった美川憲一

 一部報道で所属事務所と独立に向けて話し合いを進めていることが明らかになった歌手の美川憲一が14日、休暇滞在先の米・ロサンゼルスから帰国し、成田空港で会見した。

 美川は独立を決意した理由について、長年にわたり仕事のパートナーだった現事務所の社長との間で金銭トラブルなどがあり、信頼関係が崩れたことを明かした。美川に対しても未払いのギャラがあるというが、「向こう(社長)だって悪いと思っている部分はあると思うので、大人同士だし、話せば分かるわよ」とし、今後はギャラなどの部分を含め、直接会って話し合いを続けていくというが、美川の金銭トラブルは今回が初めてではなかった。

 「美川は91年に『困っている人を助けたい』と元後援会長から2回にわたり合計1億6000万円を借りたが、その借金の返済を求め京都地裁で民事訴訟を起こされた。訴状によると、元後援会長は91年に2度にわたり、計1億6000万円を美川に貸し、最初の7000万円は某有名人に渡し、2回目の9000万円は美川の自宅マンションの担保を抹消するために貸したと主張。しかし、口頭弁論で美川の弁護士は、9000万円については『こちらには担保抹消の事実はない。金は動いておらず、借金そのものが存在しない』と真っ向から否定していた」(ベテラン芸能記者)

 そして01年9月、美川と元後援会長は法廷で直接対決することになったが、当日、出廷する予定だった美川は仕事の都合で欠席。そのため、美川側の代理人と元後援会長側が話し合い、和解が成立。和解条件については明らかにされなかった。

 「美川からすれば、あの時に比べれば今回の金銭トラブルは大した話しではないので、美川本人は何でこんな騒ぎになっているのか驚いていたようだ」(レコード会社関係者)

 美川は個人事務所の社長の解任騒動で渦中の小林幸子を引き合いに出し、「サッちゃんとは、質の違うお話」と強調したが、たしかに、小林の騒動に比べるとすんなりと解決しそうだ。

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