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百田尚樹『日本国紀』が「矛盾」「コピペ」騒動で大炎上?

 作家・百田尚樹氏による日本の通史『日本国紀』が話題になっている。「幻冬舎」代表見城徹氏によると、発売前から増刷となり、11月9日時点で35万部を刷ったという。百田尚樹氏は自らのツイッターで
《『日本国紀』を読まれた方は、「この本を長く持っておきたい!」と思うはずだという自信があります! もし、大量に中古書店に売られるようなことがあれば、私の物書きとしての才能が終わっているということの証明以外のなにものでもありません!》
とツイートし、自信のほどを伺わせた。

 だが発売後、ツイッターで話題になったのは「日本国紀」への内容の矛盾や認識の間違いへのツッコミであった。

 まず指摘されたのは、
《我が国、日本は神話の中の天孫の子孫が万世一系で二十一世紀の現代まで続いているとされている。こんな国は世界のどこにもない》
という一文。日本の皇室が『万世一系(神武天皇を初代とし、以降、皇室は現在にいたるまで神武天皇の血を男系で受け継いでいるという考え方のこと)』であることを絶賛したが、なんと書籍の途中から、14代・仲哀天皇と15代・応神天皇の間に王朝が入れ替わったという説を支持しているのだ。

 《敢えて大胆に推察すれば、ここで王朝が入れ替わり、その初代を表すために、「神」の文字を用いたように思える》
と百田氏はつづっている。

 さらに「日本の歴史に、大虐殺もなければ、宗教による悲惨な争いもない」と記していながら、織田信長による比叡山焼き討ちと一向一揆鎮圧を「これは日本の歴史上かつてない大虐殺である」と説明した矛盾の記述も。これをツッコまれると、百田氏は自身のツイッターで
《日本史全体を振り返って、「(海外に比べ)日本人は国家として、あるいは民族として大虐殺はしなかった」という意味で書いた。141pで書いた信長の所業は、極めて例外的殺戮であり、言うなれば彼の個人的犯罪に近い。そういう文学的修辞が読み取れないバカがいるとは思わなかった》
と反論した。

 他にも、コピペ疑惑や「Wikipedia」転用疑惑も指摘されている「日本国紀」。一方で絶賛の声ももちろん上がっており、評価は真っ二つ。今後も様々な論争が巻き起こりそうだ。

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