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菜々緒も岸明日香も パチンコ「キャンペーンガール」 は芸能界の登竜門?

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菜々緒

 企業のイベントで大胆なコスチュームを纏い笑顔を振り向いてお客様をアテンドする綺麗なお姉さん。一般的に彼女達は「キャンペーンガール」と呼ばれている。

 「キャンペーンガール」は企業が消費者に対して、自社商品の販売販促キャンペーンで、もしくは自社をプロモーションする際に登用するモデルやタレントなどのことをいう。イメージガール、キャンペーンモデル、キャンギャルなど様々な呼称が存在するが、果たしている役割はほぼ同一。広義には街頭や展示会で商品を宣伝するコンパニオン、地方自治体のミスや観光大使などを含める場合もある。こうした「キャンペーンガール」が芸能界への登竜門となっている。

 パチンコメーカーもこの「キャンペーンガール」を一時期、積極的に活用していた。

 過去に活動していたパチンコメーカーの「キャンペーンガール」には、大一の『DDG( D Dream Girls)』、『平和のマイホリ』、『サミーのサミーガールズ』、『ニューギンの傾奇エンジェルス』、『藤商事のFUJI★7GIRLs』、『SanseiR& Dのサンセイガールズ』などがある。

 現在「キャンペーンガール」を採用しているメーカーは三洋と京楽だけ。三洋は2003年から「ミスマリンちゃん」をイメージガールとして活用。現在は8代目で、メンバーはチェルシーリナ、鈴川亜美、宮沢セイラの3人。彼女達はTBSの『7つの海を楽しもう!世界さまぁ〜リゾート』にレギュラー出演している。京楽はSKE48のメンバーから結成した京楽のパチンコファンを応援するスペシャルユニット「ゼブラエンジェル」を活用。メンバーは大場美奈、斉藤真木子、須田亜香里、山内鈴蘭、谷真理佳、荒井優希、佐藤佳穂。毎月第1・3木曜に『ぱちばん!!』という動画を京楽オフィシャルサイト内で更新している。

 かつてパチンコメーカーの「キャンペーンガール」をしていた女性の中で、特に目まぐるしい活躍を見せているのが岸明日香と菜々緒だ。

 岸は大一の元DDGの所属メンバー。2012年に『週刊プレイボーイ』(集英社)のグラビアにて芸能界デビューしている。2014年の初のソロ写真集『Asuka』(ワニブックス)を発売。『ランク王国』(TBS)の月間アイドル写真集売り上げランキングで3位、翌年2015年のセカンド写真集『Second Coming』(同)は2位を記録するほど人気となった。『金曜★ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でも“料理上手”な一面を見せるなど、マルチに活躍している。現在も『今夜もドル箱!!R』(テレビ東京)にレギュラー出演するなど、パチンコの仕事もあるようだ。

 菜々緒は2011年8月、平和のパチンコ機種『キュインぱちんこCR南国育ちin沖縄』のイメージガール「ミス南国育ち」として採用され、実機に出演。自慢のスレンダーボディーをビキニ姿で惜しげもなく披露している。2009年、20歳で格闘技のラウンドガールやレースクィーンとして芸能活動を本格始動した菜々緒は、2011年夏にミュージシャンの西川貴教との交際報道で、一気に有名となった。

 2012年10月にはファッションブック2冊を同時発売し、超絶美脚を強調する「菜々緒ポーズ」は彼女のトレードマークとなった。2014年『ファーストクラス』(フジテレビ系)、2015年の『ふたがしら』(WOWOW)、『サイレーン刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)と連続してアクの強い悪女役を演じ、“悪女キャラ”を手に入れて女優としても独自のポジションを確立。CMも複数起用されており、中でも有名なのはKDDIの「au三太郎シリーズ」の乙姫(乙ちゃん)役だ。

 芸能界の登竜門と言われている「キャンペーンガール」だが、もちろん全員が芸能界で活躍することを約束されているわけではない。芸能界でデビューできるのは、ほんの一握りだ。さらに、岸と菜々緒のように華麗にステップアップできる人は極めて稀。「キャンペーンガール」になれるほどの美貌があっても、芸能界はそれだけじゃ生き残れないということを岸と菜々緒の活躍の歴史が証明している。昨今では「キャンペーンガール」自体が珍しくなっており、菜々緒級の出世女優は今後生まれない可能性が高いだろう。

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