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陸上自衛隊の1等陸曹が女性隊員17人にセクハラ行為

 陸上自衛隊下志津駐屯地(千葉県千葉市若葉区)は、指導中に女性隊員計17人にわいせつな行為をしたり、別の女性隊員に暴行行為をしたとして、高射教導隊の男性1等陸曹(51)を停職60日の懲戒処分にしたと発表した。

 同駐屯地広報室によると、1等陸曹は高射学校第1教育部に所属していた06年7月〜13年3月、駐屯地内で業務指導中に女性隊員17人の胸や尻を触るなどした。また、休憩時間や帰宅の際に、「胸が小さい」「胸が大きい」などとセクハラ発言した。

 さらに、13年3月、別の20代の女性隊員には、敬礼の仕方を教える際、敬礼の動作が悪いとして、尻を蹴るなどの暴行を加えた。

 同駐屯地には、約50人の女性隊員が所属。昨年10月に複数の女性隊員から上司に被害の訴えがあったため、アンケートを行った上で、聞き取り調査を行った。その結果、1等陸曹のセクハラ、暴力行為が発覚。1等陸曹は10年にも、セクハラ行為をしたとして、上官から指導を受けていたことがあった。

 当初、1等陸曹は「肩に手を置くなどの行為は、元気がない隊員を激励したり、ほめているつもりで、嫌がっているとは思っていなかった」と弁明。だが、さすがに言い逃れできないと思ったのか、最終的には「セクハラに対する認識が甘く、不快に思われるような行為をしてしまった。申し訳ない」と謝罪したという。

 飯盛進・高射学校長は「誠に遺憾。隊員への教育、指導を徹底していきたい」としている。

 女性の胸や尻を触って、激励になるわけがない。立場を利用した悪質なセクハラ行為といわざるを得ない。
(蔵元英二)

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