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千葉ロッテが画策する「東の猛虎」掛布&鳥谷の両獲り(2)

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提供:週刊実話

 井口監督が鳥谷に助け舟

 実は、監督就任時から親しい記者などに「将来的にはGMをやってみたい」と話し、「日本では選手あがりのフロントはそんなに多くない。それが選手の意見が通りにくい環境につながっている。GMとして決められた予算内でどう選手を回していくか。そっちの仕事に興味はある」とも語っている。同じMLB経験者で1歳年上の石井一久氏が楽天のGMに就き、ビジネスとしてチームを進化させ、地域密着型のボールパークを作り上げていることが早期GM転身の背中を押しているのだ。

「井口監督が当初、描いていたのは、『3年で千葉ロッテを優勝させてGMに転身』という青写真。2年目の今季はCSに勝ち進み、下克上を演出し、来季はロッテを頂点に導くとともに、次期監督にバトンを禅譲する。その秘めた思いを知っているからこそ、球団は掛布氏の調査に乗り出した」(前出・デスク)

 現在、ロッテはGMが不在だ。現役時代、「サブロー」の名前で活躍した大村三郎氏が2017年からスペシャルアシスタントに就任し編成面をサポートしているが、球団は井口監督の意向に沿って今オフにGMポストを復活させる方針だという。そこに、阪神フロントでキャリアを積んだ掛布氏を招くのだ。

「ロッテの二軍監督には現在、かつて阪神の看板選手だった今岡真訪氏が就いている。そのため、チーム内の連携は取りやすい」(前出・デスク)

 ロッテの掛布氏招請は、いわば日本一の熱狂的なファンを抱える「東の猛虎化」が狙いである。そこで、欠かせないパーツがもう一つ、つまり、チームの「顔」となるスター選手だ。それが、掛布氏とともに「今年で辞めてください」と引退勧告を突きつけられた「ミスタータイガース」鳥谷なのだ。

 実は、ロッテの井口監督と鳥谷は、師弟関係にある。鳥谷は早稲田大学2年時、アマチュア強化選手としてダイエーの春季キャンプに参加。その時、面倒を見てくれたのが、同じ遊撃手の井口だったのだ。

 それ以来、プロ入り後も合同自主トレを継続して行うなど、2人は親しい間柄。鳥谷が2014年オフに海外FA権を行使してメジャー移籍を考えた際も、真っ先に井口に相談している。

 早大時代、共に黄金時代を築き、揃ってプロ入りした青木宣親(現ヤクルト)が2012年にポスティングシステムでブルワーズに移籍したことで、鳥谷もメジャー挑戦に気持ちがはやったことがあった。この時、相談を受けた井口だったが、必ずしも賛成しなかったという。日本を代表するタイガースの看板選手だけに“球界の鳥谷ロス”を気遣ったのだろう。
(明日に続く)

 最終的に鳥谷は「生涯タイガース」と決め、5年20億円で再契約する道を選択した。2017年に2000安打を達成し、2018年には衣笠祥雄(広島)に次ぐ歴代2位の1939試合連続出場を達成。それでも最後は、いきなりの引退勧告だったことを考えれば、誰もが驚きを禁じ得なかった。

「確かに今季の鳥谷は代打中心で、打率2割前後、本塁打・打点0と活躍していませんが、いきなり『引退しろ』はないでしょう。納得できない、よそでプレーすると訴える弟子に、師匠の井口監督が、助け舟を出さない訳にはいきませんよ」(ロッテ担当記者)

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