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小沢一郎が再び政権奪還へ動く「怒り心頭」小泉親子との共闘

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提供:週刊実話

 自由党の小沢一郎代表が沖縄県知事選での支援候補・玉城デニー氏の圧勝を受け「2019年は政権奪還年」を宣言、急ピッチで動き出した――。

 小沢氏が政権奪還を確信する最大の拠り所を小沢シンパがこう断言する。
「沖縄で野党が足並みを揃え知事選に勝ったのが大きい。だが、もう一つ安倍政権の大打撃は小泉元首相父子(純一郎、進次郎)が安倍打倒に動き出す気配が濃厚なこと。もはや安倍政権が東京オリンピックの担当政権になるのは無理」

 ここまで自信を深めている小沢氏や周辺には、政権奪還までの道筋として何が見えているのか。

 沖縄知事選前、ある政治部記者がこう指摘していた。
「小沢氏の青写真は玉城氏が勝ち、安倍首相の総裁3選が決まっていることが最高のシナリオ。安倍首相で参院選は勝てるのかという空気が強くなるため。その時、剛腕小沢が息を吹き返し復活する目が出てくる」

 今や、その指摘が現実となりつつある。安倍首相は先の総裁選で3選を果たした。しかし、圧勝だったはずの総裁選での地方票は、安倍陣営が徹底して票獲得に檄を飛ばしたものの、対抗馬の石破茂元幹事長が45%も確保した。自民党関係者が懸念する。
「国政選挙に近いのは総裁選の地方票です。開票前の地方票は安倍7割という強気な声もあったほど。しかし、蓋を開けてみれば大接戦。加えて、党の総力を挙げて戦った沖縄県知事選では8万票の差を付けられ敗北。いみじくも、日本中に安倍政権への不満がマグマのように溜まっていることが証明されたわけです。安倍政権には敗走4点セットが揃いつつある」

 その4点セットとは、①森友・加計学園疑惑に対する国民の不信感②アベノミクスが地方に恩恵を与えていない不満、ここに安倍政権がゴリ押ししている③憲法改正、そして国政選挙を睨み2度延期した④消費税10%アップが加わる。

 これら4つの問題が一気に爆発すれば、沖縄県知事選で巻き起こった「風」が全国規模となり、参院選勝利へと導く――と小沢氏は見ているのだ。さらに、同氏を強気にさせているのが自民党人気の源泉である小泉父子の反乱機運。

「原発をめぐり反目していた安倍首相と小泉元首相は、今夏に安倍首相の別荘地でゴルフ会談した。息子の進次郎氏が総裁選で反旗を翻すと地方票が石破氏に大量に流れる危険があった。それを阻止するための密談と噂された。安倍首相は進次郎氏の閣僚級ポストへの起用を密約したから、進次郎氏は総裁選で協力、進次郎氏は地方投票が終わるまで沈黙し、支持候補の明言を避けた。それで安倍首相の地方票55%確保につながったのです」(政界事情通)

★野党統一候補擁立プラスα
 安倍首相には、密約の裏切り情報が飛び交う。
「組閣で進次郎氏の入閣はおろか、官房副長官、副大臣、政務官、党筆頭副幹事長続投もなし。対外的には進次郎氏が党厚生労働部会長を望んだため固辞したといわれているが、それはフェイクニュースと指摘されている。安倍首相は返す刀で元東京地検特捜部のヤメ検、山下貴司・法務政務官を法務大臣に大抜擢した。山下氏は進次郎グループの幹部であると同時に石破派きっての将来のホープ。ここに安倍首相は手を突っ込み一本釣りに成功した。進次郎グループと石破派両方の壊滅策を謀ったと、もっぱらですよ」(同)

 当然、怒り心頭になるのは小泉元首相だろう。
「小泉元首相は周辺に『進次郎が最終的に石破支持を打ち出したことに安倍は裏切りと言っているが、党員投票終了まで沈黙を守って助けている。それでも裏切った。許せない。安倍政権をぶっ潰す』と息巻いている」(石破派関係者)

 進次郎氏も同様だ。周辺に「こうなったら自民党内で若手や石破氏らと手を組み、本当に風通しのいい、世界に類のない自民党にする。内側から変える」と漏らしているという。
「来年の参院選の勝敗を左右するのは全国で32ある1人区。ここに野党統一候補を立てたとして、2017年総選挙の野党得票数を当てはめると、17選挙区で勝てると分析する人もいる。'14年、'17年総選挙での比例代表の自公得票率は47%と46%、オール野党は53%、54%で与党を上回っている。でも、野党が足並みを揃えなかった2回の総選挙で自公は3分の2議席を取り圧勝した」(野党関係者)

 小沢氏側近は言う。
「小沢氏は野党統一候補擁立だけでは、自公に勝てないと読む。小沢氏は党事情、安全保障問題など各政党間の主張を棚上げし、沖縄のような米軍基地辺野古移設反対と分かりやすい大共通テーマが必要と考える。例えば、改憲反対、日本の農業壊滅を狙うTAG(日米物品貿易協定)反対、反原発などシンプルで国民にドーンと響くテーマに絞る。そして、選挙のためだけの届け出政党を作るのです」

 小沢氏も小泉元首相との共闘を強める意を強くしているという。
「反原発の小泉元首相は安倍打倒に舵を切った。進次郎氏もしかりで党内で反安倍で動く。公認で揺さぶられたら、そんな自民党を飛び出す覚悟もあるとほのめかす。引退した貴乃花親方の心境と一緒ですよ。安倍首相は3月までに改憲の国会発議を進める意向だが、改憲に慎重な公明、創価学会がどう出るか。いずれにしても、小沢氏の最終戦争になる」(同)
 壊し屋の“小沢・小泉”の本領発揮だ。

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