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争奪戦が本格化?台湾プロ野球選手・王柏融がポスティング移籍へ

 今オフの獲得に向け、複数球団が熱視線を注いでいる台湾プロ野球(CPBL)ラミゴ・モンキーズ所属の王柏融。どの球団が獲得に漕ぎつけるかはまだ分からないが、少なくとも今オフの移籍市場に出されることは確定したようだ。

 現地メディアが報じたところによると、所属チームであるラミゴは17日に記者会見を開催。チームの主軸である王柏融に対し、ポスティングシステムを用いての移籍を容認したことを表明したという。

 また、気になるポスティングの開始時期については、10月27日に開幕する台湾シリーズ後になるとのこと。今シーズン前期・後期共に首位に立ち、既にシリーズ出場を決めているラミゴは、チームの全日程をしっかり終えた上で手続きを始める構えのようだ。

 今回その去就に注目が集まっている25歳の王柏融は、2016年に「打率.414(リーグ歴代最高)・29本塁打・105打点・200安打(リーグ歴代最高)」、翌2017年には「打率.407(リーグ1位)・31本塁打(リーグ1位)・101打点(リーグ1位)・178安打(リーグ1位)」という好成績を収めた選手。今季は「打率.351・17本塁打・84打点・159安打」と数字を落としているものの、依然として“台湾ナンバーワン打者”との呼び声は高い。

 冒頭でも触れた通り、以前から日本の複数球団がスカウトを派遣するなど、その動向を注視していた王柏融。本人も日本球界でのプレーを熱望しているという報道もあり、今後はNPB球団による争奪戦が本格化することは極めて濃厚。ポスティングの性質を考えると、札束が飛び交う“マネーゲーム”の様相を呈する可能性も少なくないだろう。

 CPBL代表の一員として臨んだWBC日本代表との壮行試合(2017年2月)では、侍ジャパン・則本昂大(楽天)からセンターバックスクリーンへの豪快な一発を放ってもいる王柏融。その打棒から“大王”、“柏融大王”といったニックネームでも呼ばれる台湾の至宝は、果たして来シーズンどのチームでプレーすることになるのか。今後の続報にも要注目だ。

文 / 柴田雅人

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