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タバコ値上げの前に一服しながら考えるタバコフィルターの環境汚染

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提供:週刊実話

 報道NPOの『オーブ・ディア』から委託され、ニューヨーク州立大学フリードニア校の研究チームが、11の主要な国際ブランドのペットボトル入り飲料水259本を検査した。その結果、93%にポリプロピレン(PP)やナイロン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックが混入していると発表した。

 研究チームの調査サンプルの対象地域は、米中の他、インドやブラジル、インドネシア、ケニア、レバノン、メキシコ、タイの5大陸・9カ国だ。その結果見えてきたものは?

 「混入したプラスチック粒子の正確な発生源は不明ですが、100ミクロンを超える粒子の50%以上がPPで、これはほとんどのペットボトルのふたの原料として使われているものです。ですから製造工程に原因があるということではないでしょうか」(日本の研究者)

 当然検査対象となった企業も反論した。グローバル企業『ネスレ』はオーブ・メディアからの問い合わせを受け、3カ所の製品6本を検査したが、1リットル当たりのプラスチック粒子含有量は、調査結果よりはるかに少なかったと主張した。ちなみにネスレ以外のメーカーは検査データの公表に同意しなかった。

 そんな中、新たなプラごみも指摘されている。タバコに取り付けられているフィルターだ。ある環境保護団体の発表では、年間に消費されるタバコの本数は5.5兆本にも及び、その90%がプラスチックから生成されたフィルター付きのものだという。しかもフィルターに健康被害を減らす効果はなく、二重の意味で意味がないとも指摘されている。

 日本では来る10月1日からのタバコ税の増税に伴い、紙巻きタバコ・加熱式タバコなどの各商品が値上げされる。これ以上の税金払って環境汚染に手を貸し続けるのは、心が痛んでストレス解消どころではないかもしれない。

 ぜひとも一服しながら考えたい問題だ。

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