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新シーズンへ Jリーグ、海を越える大物プレイヤーたち

 ワールドカップイヤーを迎え、Jリーグもすでに2018年シーズンへと歩みを進めている。各クラブとも今月中旬の始動に向け、ここまで様々な選手たちの移籍が活発に行われてきた。その中でも今年に入り、ビッグネームの選手たちが様々な動きを見せている。

■新たな大物助っ人も
 鹿島アントラーズへドイツ・ウニオンベルリンから内田篤人の復帰が決まった。

 高校卒業後、2006年に鹿島アントラーズに入団、クラブ史上初となる高卒ルーキーでの開幕スタメン出場を果たし、一年目よりレギュラーとしてチームを支え、翌年からの3連覇に大きく貢献した。2010年からドイツへと渡り、8シーズンぶりとなる古巣への帰還は昨季、無冠に終わったアントラーズにとって、王座奪還へのこの上ない補強であることは言うまでもない。
故障によりここ二年間出場機会が得られず、またケガの回復具合も気になるものの、6月に開催されるロシアワールドカップへ向け、代表復帰を睨んでの移籍であるとも伝えられている。経験豊富なサイドバックが今シーズン再びアントラーズの背番号「2」を背負い、どこまで存在感を発揮することが出来るか。

 今季よりJ1へ復帰の名古屋グランパスには元セレソン加入という、こちらもビッグニュースに沸いた。名古屋は新外国人として、ブラジル・コリンチャンスより191㎝の長身を誇るFW・ジョーの獲得を発表した。ジョーは2014年のブラジルワールドカップにも出場し、昨季のブラジルリーグ得点王(34試合18得点)にも輝いている。ロシアやイングランドなどでのプレー経験もあり、実力・実績とも十二分な長身ストライカー・ジョーは逆襲を目論む名古屋グランパスとともに、早くもJリーグの舞台を席巻する予感を抱かせている。

■新天地を求めて海を渡る若手、そしてベテラン
 一方では、Jリーグから海外のクラブへと羽ばたくプレイヤーも。

 ヨーロッパへの移籍を果たしたのはガンバ大阪の井手口陽介だ。イングランド2部のリーズへ完全移籍が成立するも、労働許可証の関係上、今シーズン終了まではスペイン2部クルトゥラル・レオネサへ期限付き移籍となる。既に日本代表のレギュラーでもある21歳は「更なる成長を求めて挑戦したい気持ちがあった」と語り、戦いの場を念願の欧州へと移す。6月のワールドカップ出場も見据え、若武者・井手口の新天地での躍動に期待がかかる。

 サガン鳥栖からは元日本代表・豊田陽平が韓国・蔚山現代FCへの期限付き移籍が発表された。2010年より鳥栖に在籍し、屈強な体格を武器として一昨年までコンスタントに二桁得点を記録している。また、主力としてだけでなく、長きに渡りクラブの『顔』としても役割も果たしてきた。サガン鳥栖が初めてJ1での戦いに挑んだ2012年、エースとしてチームを牽引し19ゴールを挙げる等、J1参入初年度で5位へと押し上げる原動力となった。
昨年は5得点に留まり出場機会も減ったことから蔚山現代FCへの移籍を決断。フィジカルコンタクトの激しさが叫ばれる韓国・Kリーグにおいて、ゴールを量産し、かつての輝きをもう一度取り戻せるだろうか。

 新たにJリーグに戦いを求める者、そしてJリーグを離れ、海外のフィールドに挑む者。何れの決断もそれぞれの生き様を表現するために海を越えることに変わりはないはずだ。そして、そこには強い決意があるからこそ、我々は今年もそのピッチから目を逸らすことはできない。(佐藤文孝)

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