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【帰ってきたアイドル親衛隊】アイドルヲタク活動のきっかけとなったピンクレディー

 1970年といえばキャンディーズが一世を風靡。そのキャンディーズのライバル的存在としてピンクレディーがデビューを果たした。ピンクレディーは1976年にオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)で合格して歌手デビューをするのだが、可愛さとセクシーさを持ち合わせたこれまでにいなかったタイプのアイドルだったこともあり、デビュー曲の『ペッパー警部』からいきなりの大ヒットとなり、その年の音楽祭の新人賞を総ナメにして、一気に国民的アイドルへ登りつめていった。

 翌年6月に発売された4枚目のシングル『渚のシンドバッド』は、売り上げが100万枚を越えるミリオンヒットとなり、翌年デビューしたサザンオールスターズが、この『渚のシンドバッド』と当時人気だった沢田研二の『勝手にしやがれ』の曲名を掛け合わせて、デビュー曲『勝手にシンドバッド』が誕生した話しもある。この曲で『紅白歌合戦』(NHK)に初出場した。

 全盛期を迎えたピンクレディーだが、まだ小学校低学年だった私は彼女たちに会いたいという気持ちが芽生えてきた。しかしどうやって会うのか方法なんてまったくわからない。そんな時にテレビで『ザ・ベストテン』(TBS系)を何気なく見ていた時に生放送だということに気付いて、とりあえず生放送の時間にTBSに行けば、そこにピンクレディーはいるので、TBSへ行く計画を密かに立ててみた。といってもその翌週にはTBSに行っていたのだが、当時4年生だった私が、そんな遅い時間に家を出るのは本当に大変だった。帰りの時間が遅くなり、両親に心配されて、警察に捜索届けを出されても仕方ない状況だったが、とにかくTBSの玄関前で何時間も待ってみた。番組が終了した直後にピンクレディーの2人が出てきたのだが、人が多すぎて、さらに距離も遠かったこともあって、遠目から2人の姿を確認することくらいしかできなかった。それでも生のピンクレディーを見れたことに満足して帰宅することができた。しかし24時近くに家に帰るともちろん両親に怒られたが、それ以上に心配されて、本当に誘拐でもされたと思われていた感じで、この時は本当に親不孝なことをしてしまったとしっかり反省した。すごい衝撃を受けた私は、この日(1978年9月)をキッカケにアイドルヲタク活動がスタートして、今年でヲタ活歴39年となってしまった。

 出待ちという敷居の高いことをやって遠目で何となく姿を確認できた程度だったが、次なる挑戦は79年8月に行われた『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)だった。まず募金を持って行けば出演者と握手ができるシステムだったので、当時発売されたばかりのコカコーラ1リットルの瓶に小銭を詰め込んで、募金をしに日本武道館へ行くことにした。当然ピンクレディーと握手ができると思っていたが、握手の列にピンクレディーはいなく、何とステージで喋っているではないか。またまた遠目で見るだけになってしまい、ピンクレディーとは握手することができなかった。

 その後まもなくピンクレディーはアメリカに進出。帰国後に日本で再び活動をするのだが、人気に陰りが見えてきてしまい、81年3月に後楽園球場で解散コンサートを行い、ピンクレディーの幕は閉じてしまった。尻つぼみのような形で解散してしまったが、その解散を惜しむ声も多く、84、89、96、03年と4度も再結成されている。まるでプロレスラーの大仁田厚のようだが、今でも再結成を望む声は多くある。

 今後の再結成の予定は無いと思うが、現在ピンクレディーの曲を歌って踊り継いでいるダンスボーカルユニット・ピンクベイビーズをピンクレディーの作曲家としても知られる都倉俊一が監修しているので、これをキッカケにピンクレディーの再結成もあるかも知れない。かなり現実味がありそうなことなので、ちょっと期待を持ってみたいと思う。

【ブレーメン大島】小学生の頃からアイドル現場に通い、高校時代は『夕やけニャンニャン』に素人ながらレギュラーで出演。同番組の「夕ニャン大相撲」では元レスリング部のテクニックを駆使して、暴れまわった。高校卒業後は芸人、プロレスのリングアナウンサー、放送作家として活動。現在は「プロのアイドルヲタク」としてアイドルをメインに取材するほか、かつて広島カープの応援団にも所属していたほどの熱狂的ファンとしての顔や、自称日本で唯一の盆踊りヲタとしての顔を持つことから、全国を飛び回る生活を送っている。最近、気になるアイドルはNMB48の三田麻央。

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