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楽天次期監督に古田敦也招聘 ヤクルト山田哲人強奪指令

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提供:週刊実話

 クライマックス・シリーズ進出をかけ負けられない戦いが続く中、1年契約を終える平石洋介監督の去就で揺れる楽天の次期監督問題だが、その背景に石井一久gMの出身球団、ヤクルトの次期監督問題が重なる。楽天が水面下でちょっかいを出したことで、話をややこしくしているのだ。
「実は昨秋、楽天のgM就任に伴い、石井gMは三木谷浩史オーナーの意向に沿い、梨田昌孝監督の後任に、現役時代にバッテリーを組んでヤクルト黄金時代を築いた『古田氏招聘』で動いたのです。しかし、古田敦也氏(54)がヤクルト監督に未練を残し、再登板の可能性があることを理由に返答を保留していました」(ヤクルト担当記者)

 その結果、「1年間の暫定措置」として平石監督にチームを預けた経緯がある。
「案の定、ヤクルトは最下位に沈み、監督交代が決まりましたが、古田氏の態度は依然、煮え切らないまま。そこで石井gMが公私ともに親しいヤクルトの高津臣吾二軍監督の担ぎ出しに動きました。それを察知したヤクルトが、辞任を表明した小川淳司監督の後任に高津氏を内定させたのです。ヤクルトからすれば昨オフに伊藤智仁(現楽天投手チーフコーチ)、三木肇(現楽天二軍監督)両氏を引き抜かれた手前、意地でもそうはさせんという意思表示でした」(同)

 これで両球団の監督人事が、ところてん式に加速。ヤクルトは高津監督の内定が明らかになり、それに伴い、石井gMは三木二軍監督の一軍監督昇格にスイッチし、メディアでも有力候補と報じられた。
「これに慌てたのが古田氏。ヤクルト監督就任の芽が消え、楽天にも見放されては、監督の返り咲きはこの先も難しい。そこで三木谷オーナーに直談判し、監督受諾を訴えたのです。これで上層部は古田氏招聘で固まり、来季の組閣も始まっています」(楽天グループ幹部社員)

 三木谷オーナーが来季以降の構想として思い描くのが、来季中に国内FA権を取得するヤクルト山田哲人内野手(27)の獲得だ。昨年、自身3度目のトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)を達成した山田の推定年俸は4億3000万円。今季は打率2割7分台だが、走攻守で活躍する山田の年俸が来季5億円を超えるのは確実。来オフには総額30億円規模の大型複数年契約の締結も必至で、すでにFA移籍を希望しているという情報も入手している。
「FAに参戦するのは巨人、ソフトバンクあたりだろうが、山田は同じ兵庫県出身でヤクルトの看板選手だった古田氏を尊敬している。ここが鍵。実は三木谷氏も神戸出身で、もっと言えば、三木二軍監督はヤクルトのコーチ時代に山田を育てた人物。連携して山田獲得に当たらせると見て間違いない」(スポーツ紙デスク)

 さらに三木谷氏と古田氏は、定期的に会食するなど昵懇の間柄であることも、「古田監督誕生」の新情報を後押ししている。

 2人の出会いは2004年のプロ野球再編騒動に遡る。当時、球界では近鉄とオリックスの合併が表面化し、パ・リーグオーナーから1リーグ10球団案が出され、巨人の渡辺恒雄オーナー(当時)もパの救済に回っていた。これに反発したのが当時、労組日本プロ野球選手会会長を務めていた古田氏で、球界は初のストライキを決行、紛糾した。結局、三木谷氏が新球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」として50年ぶりに新規参入を果たし12球団を維持したことで解決をみたが、古田氏にはこの時の恩義があるのだ。

 8月2日、横浜で開かれた楽天の大型イベント「楽天オプティミズム2019」に招かれた古田氏は、そこでのトークショーで三木谷氏と同席。改めて「あの時、球団数を減らしていたら、働き場を失う選手が多く出た。三木谷さんの楽天新規参入がそれを救った」と感謝の言葉を述べ、信頼の絆をアピールした。

 「楽天グループは、好調な楽天銀行に支えられるなど、全体の業績は堅調だが、新規参入した携帯電話事業が準備遅れで本格サービスが3月に先送り。旗頭の楽天モールもアマゾンとの差は開くばかり。目下の敵であるヤフーも、衣料品通販大手のZOZOを買収して競争が一層激化した。医療品のネット販売でも、マツモトキヨシとココカラファインの経営統合の協議が進み、店舗数3000店の日本一のドラッグストアが誕生する。そこで業績回復の起爆剤として期待しているのが、プロ野球、そして古田氏の恩返しだ」(同)

 9月19日、楽天が台湾プロ野球チームのラミゴモンキーズを買収し、来季から「桃園楽天ゴールデンイーグルス」として台湾リーグに参戦するのもそのため。台湾でのビジネス拡大が背景にあるのは事実だが、台湾選手との交換研修などで戦力を下支えするのも目的の一つ。これで、日台楽天間のトレードで選手の補充が容易になる。

 次期監督候補には古田氏、三木氏のほかに、地元仙台出身の元メジャーリーガー斎藤隆氏の名前なども挙がっている。しかし三木谷氏は、東北にとどまらず、世界規模での事業転換を図っている。

 ビッグネームの古田氏以外、眼中にない?

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