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飛行機での赤ちゃんの泣き声対策のため、母親が乗客全員にプレゼントを配る 子供が歓迎されないのはアジア特有?

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画像はイメージです

 韓国・ソウルからアメリカ・サンフランシスコに向かう飛行機で起きた、とある母親の行動に注目が集まっている。

 海外ニュースサイト『The Epoch Times』が3月4日に報道した内容によると、ソウルからサンフランシスコに向かう便に、韓国人の母親が4か月の子供と一緒に搭乗したそうだ。しかし10時間ほどかかるフライトで子供が泣いてしまうかもしれないと申し訳なさを感じ、乗客約200人全員にちょっとしたプレゼントを配ったという。同記事によると、プレゼントの中にはお菓子、耳栓に加え、母親が子供の気持ちになって書いた「もしかしたら泣いたり騒いだりしちゃうかも。だけどうるさくしないように頑張るね。ごめんなさい」「もし僕がうるさくしちゃったらこの耳栓を使ってね」というメッセージカードも添えられていたそうだ。この出来事は乗客のSNSへの投稿がきっかけで拡散され、さまざまな意見が寄せられている。

 ネット上では「長いフライトでこういった気遣いはお互いにとって大切」「とても思いやりのあるお母さん」などと母親の行動を称賛する声も多いが、一方で「子供が泣くことを謝るなんて悲しい」「子供だって旅行する権利はあるのに」といった意見も少なくない。さらに「子供が歓迎されない考えはフランス人にはあまりないかも」「これはある意味アジア人らしい行動」など、自国との違いを指摘する人も見受けられた。

 「海外では子供の泣き声に対し寛容な部分があり、特にヨーロッパは体制も整っているんです。例えば『ドイツでは子供の声は騒音ではない』と法律で決まっていますし、フィンランドには24時間体制の保育園が多いですが、騒音に関するクレームはほとんどないそうですよ。こういった背景もあり、子供が泣くことを謝罪することに違和感を覚えた人が多かったのかもしれません」(海外生活に詳しいライター)

 実際、海外では母親を気まずくさせないようにする粋な心遣いも多い。2016年5月にはアメリカの航空会社「JetBlue」が機内で赤ちゃんが1人泣くたびに、乗客全員の次の航空券を25パーセントオフにするキャンペーンを実施して話題を呼んだ。さらに2017年4月には、フィンランド航空の機内で、次の目的地に移動するために乗り合わせていた機長が泣きやまない赤ちゃんをあやし、機内の雰囲気を和ませたことがSNSで話題になっている。

 長時間乗る飛行機に小さい子を連れることには賛否の声があるかもしれないが、お互いが心地良い空間を作ることも大切だろう。

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